column
May 21, 2023
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第十二話【小満】 これって五月病…? しんどい時のいたわりごはん
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第十二話:【小満】
これって五月病…? しんどい時のいたわりごはん
国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。
おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。
5月21日から6月5日は二十四節気の「小満」。
日の光を浴びて万物がすくすく成長し、天地に満ち始める頃。青葉が美しい季節です。
世界がそんな明るい光にあふれている中…
「やる気が出ない」「朝起きられない」「だるい」「気分がふさぐ」そんな状態になってはいませんか?
五月病は、新生活や環境の変化に慣れようと頑張ってきて、
次第に心や体に疲れがたまってくる。そうしてあらわれる不調です。
薬膳のベースである中医学は、これをストレスにより自律神経が乱れ、
「気」の巡りが滞る「肝気鬱結(かんきうっけつ)」という状態とみます。
特に精神的なストレスが影響しやすいと言われています。
先にあげた症状の他に、
◆うつうつ、イライラ、ため息、のどに物がつまった感じ
◆食欲不振、げっぷやおなら、おなかが張る、便秘や下痢
◆女性では生理不順・生理痛、生理前に胸が張って痛い
などもあらわれることがあります。
かく言う私も、思い当たることがいろいろ…
しんどさ、よく分かります。
頑張ったからこその不調ですもの、いたわることも大事です。
いたわるごはんを食べよう!とスーパーで見つけた食材は「らっきょう」。
気の巡りをよくする働きがあるのです。
らっきょうの出回りは5~6月頃。
私は毎年、甘酢漬けを作るのですが、
下処理にそこそこの手間がかかるので、しんどい状態だとやる気も出ません。
そんな時のいたわり食材はコレ!
【自律神経と関係が深い「肝」や消化器系である「脾胃」の気を巡らせるもの】
春菊、三つ葉、しそ、パクチー、バジル、ピーマン、玉ねぎ、みょうが、らっきょう、
しょうが、そば、柑橘類、カルダモン、クミン、ターメリック、カモミール、ジャスミン など
香りの良いものが多いです。
薬味やハーブティーなど、手軽に取り入れられそうなものもあって、しんどいときは助かりますね!
私も食べて飲んでやる気を復活!させて、今年もらっきょうを漬けようと思います。
薬膳的効能を見てみると…
◆らっきょう:体を温め、気を巡らせる。
発汗を促す。冷えやストレスによる腹痛や下痢、吐き気に。
▶お料理の例では・・・
【らっきょう】…『空豆とトマトのらっきょうサラダ』
らっきょう漬けとその甘酢をドレッシングに使う簡単レシピ。
気の滞りで影響を受けやすい「肝」や「脾」をいたわるために、空豆やトマトと組み合わせました。
疲れた心と体に、あたたかな光が届きますように!
o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o゚o。o゚o。o゚o。o゚o。o゚o゚o。o゚
**薬膳講座のお知らせ**
▶『今日から楽しむ♪ゆるりと薬膳』毎月開催中!
おいしく食べて、元気でキレイな毎日を目指しましょう!
6/21(水)19:00~21:00
6/25(日)10:30~12:30
お申込みは【薬膳 悠々】の申込みフォームをご利用ください →☆
●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/
つづく・・・
>>>次回は6/6頃に更新予定です。
前の記事を読む>>>『ゆるり楽しむ*季節と薬膳』