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June 06, 2023
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第十三話【芒種】 梅は三毒を断つ!…ってどういうこと?
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第十三話:【芒種】
梅は三毒を断つ!…ってどういうこと?
国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。
おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。
6月6日から20日は二十四節気の「芒種」。
稲などの穂のある穀物の種を蒔く頃。
水の入った田んぼを見かけるようになってきました。
この季節の手仕事と言えば「梅」。
我が家では、シロップや梅酒を作りますが、以前は梅干しも漬けてました。
梅を洗って干して、ヘタを取る。そんな地道な作業も、母とおしゃべりしながらだと楽しい時間でした。母に褒めてほしくて、頑張ったもんです。
今年は、友人と『梅ほじほじ会』を開催するんですよ!
梅のヘタ取り&おしゃべりを、オンラインでやる会です(笑)。
しゃべりすぎて手が止まらないよう、早く終わった人がランチを奢ってもらえるルール。
どうです、楽しそうでしょ?!
そんな「梅」は、昔から「三毒を断つ」と言われてきました。
【三毒とは】
◆水毒:体内の水分の汚れ
◆食毒:暴飲暴食や不規則な食事などで体内のバランスが乱れた状態
◆血毒:血液の汚れ
おお~溜めると「毒」になるんですね!
では、梅のパワーを借りて解毒しよう!…それもありますが、そもそも溜めないことが大事。
梅雨は湿気が多く、体に余分な水分が溜まりやすい時期です。
「脾(消化器系)」は湿気が苦手で、調子が落ちやすくもあります。
仕事終わりのビールも、自分にご褒美の焼き肉やアイスクリームもご馳走ですが、冷たいものや甘いもの、油っぽいもの、アルコールの摂りすぎは「三毒」を作りますから、お気を付けくださいね!
さて、「三毒」はもう1つあります。
【仏教の「心の三毒」とは】
◆貪(とん):むさぼりの心。際限なく求めること
◆瞋(じん):怒りや妬み、憎しみの心
◆痴(ち):愚かな心。的確な判断ができずに迷い惑うこと
言っても仕方のないことを言いつのるのが「愚痴」なのだそう。
人が克服すべき煩悩なのでしょうけども…ああ、耳が痛い…
体に「毒」があると、心にも「毒」が溜まりやすい。逆もまた然り。
そうならないためには、楽しむこと、楽しめることを感謝することかな~と私は思います。
「梅ほじほじ会」なんてのに乗ってくれる友人に感謝!
梅を私たちに届けてくれる農家さんに感謝!
私たちの体の一部になってくれる梅に感謝!
ということで、楽しくおしゃべりしようと思います。
あ、少しの愚痴は許してほしいな…溜めないためには出すことも必要よね?!
薬膳的効能を見てみると…
◆梅:体を潤し、渇きを止める。多汗、下痢止めに。
夏バテや疲労回復、カゼ気味のときに。
▶お料理の例では・・・
【梅干し】…『ごぼうの梅煮』
解毒の働きをもつ「ごぼう」と「梅干し」を組み合わせた1品です。
材料2つだけで調味料いらず!
皆さまも楽しいひと時をお過ごしください!
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/
つづく・・・
>>>次回は6/21頃に更新予定です。
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