想いにふれる メイドイン

column

January 26, 2021

いいにおいのする台所研究所
第15回 緊急事態宣言、大根を干す。

ワクワク。

場所の名前は、「いいにおいのする台所研究所」。
ここで私が皆さんと食べものの話をするのです。
誰に気兼ねすることなく、
最初から最後までずっと食べものの話をするのです。

ドキドキ。

ここでしばらく時間をかけて趣旨説明をします。
これを読んで、そういうことなら私も食べものの話をしに行きたいな、
と思ってくださったらば、あなたもどうぞスタジオへお越しください。
by natsuko kawakami

切り干し大根を水で戻し、戻し汁とともに揚げと人参に少しイカゲソを足して煮る





15)緊急事態宣言、大根を干す。


あちゃ〜〜〜。予感はしていましたが…。

やはり延期といたしました、
1月の講座「鍋炊き玄米と、あの台所道具とともに生きていく」。

でもまあ仕方のないことです。
「大丈夫かな」「心配だな」「不安だな」という気持ちを抱えてまでやることではありません。

今回の延期を受けて「オンラインでやる?!」というようなことも言われました。
そもそも、この企画を立ち上げる時点でもオンラインはありか、という打診をされていました。
オンラインのいいところは、突然の中止、というような懸念がほぼないところ。
けれど、私はオンラインでやるという選択肢は持っていませんでした。


先日もオンラインで発信する仕事に参加してきました(料理ではなく本業の方で)。
機材や技術など必要なものはありますが、やはりその可能性というのは未知数で
今まで届けられなかったような設定で、今まで届けられなかったようなターゲットに
今まで届けられなかったようなメッセージを発信できるということはわかっています。

でも、私はやっぱりにおいを届けたい。
長っ尻でお行儀の悪い人のようにダラダラといつまでもいつまでも
尽きることのない食べ物の話をしたい。
あなたの心の動きを感じたい。

やっぱリアルでしょ。
オンラインという選択肢があるからこそ、リアルでいきたい。
そんなふうに思いながら、延期までのこのぽっかりと空いた時間を使って
予定していた内容をさらにブラッシュアップし、なんか新ネタをぶっ込んでいく所存です。



さて、大根の季節です。
誰がなんと言っても大根の季節です。だって今うちに7本くらいあるんです。
生協の野菜セットに入ってたやつとか父の畑から来たやつとか。
他にも虫だらけの白菜@父の畑が5玉とか。

そこで、大根を干します。
デカめの拍子切りにして、台湾で買ったデカいザルにパラパラと散らして
晴れている日の朝10時くらいから15時くらいまで干します。
取り込んだらボウルなどに移して冷蔵庫に入れておきます。
これを1週間くらい繰り返します。

 

初日はこんな感じ。取り込むときに大根の水分がザルに染みている。そこが黴るので、夜はザルも室内で乾燥させよう

 

ザルに散らしたときに大根同士がカラカラと音を立てたらできあがり。
自家製の切り干し大根です。切り干し大根特有のあのにおいもします。
保存はビニールなどに入れて冷凍庫で。
あとは市販の切り干し大根と同じように調理していただきます。


乾燥の季節のお楽しみ。
野菜は水分を抜くと旨味がグッと全面に押し出されておいしくなります。
食感も新鮮。日持ちもしますし栄養価も上がるとか。
緊急事態が宣言されたなら、大根がカラカラと鳴る音を楽しみましょう。

 

完成。あんなにあった大根が軽く小さくなる

 




■■第二回講座
『鍋炊き玄米と、あの台所道具とともに生きていく』■■

日時】
2021年1月17日(日)   →3/14(日)に延期 ※満席です。
2021年1月19日(火)   →3/16(火)に延期 ※残り2枠です。

◎イベント詳細はコチラをご覧ください →


ご予約の方には、延期のお知らせと一緒に「振替」or「キャンセル」を確認させていただいています。
3/14(日)は満席のため受付終了。
3/16(火)のみ、2枠空きが出ましたので、再募集させていただきます。
ご希望の方は、イベント詳細をご確認の上、お申込みください。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、再び講座を延期・中止・変更することがあります。 
その際は、お知らせいただいた[連絡先]にご連絡いたします。 




鍋炊き玄米と、あの台所道具とともに生きていく



つづく・・・
>>>次回は2021年の2/9頃に更新予定です。


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●写真・文/川上夏子

■■プロフィール■■

●川上夏子(かわかみ・なつこ)
1974年福岡生まれ。グラフィックデザイナー。ではあるけれども、著作があり、スタイリングもやるし、料理家さんの日雇いアシスタントもやります。
日々マッキントッシュの前に座りながら、頭の中はほぼ「何を作り何を食べるか」でいっぱいであります。
アラフィフの入り口に立ち、いよいよ人生の総まとめとして「食べものの作り手」として本格的に仕事をしていきたいと考えています!趣味は健康管理。
[著書
『小夏を探す旅』(2020年)
『ぼくらのいえができるまで できてから』(2016年)
『福岡のパンとお菓子の小さなお店』(2013年)
『福岡のまいにちごはん』(2012年)