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column

April 03, 2017

二十四節気 アロマのヒント ⑧
【清明】4/4~4/19
万能ハーブで心身バランスを整える

太陽の運行をもとに一年を二十四に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)。
細やかな自然の変化を感じとり、日々の暮らしが豊かになるヒントを
このコラムで伝えていけたらと思います。
by Sakura


【ラベンダー】
産地はフランスのプロヴァンス地方、日本だと北海道の富良野が有名ですが、現在はさまざまな国や地域で栽培されています。草原のようなすがすがしい香りと優れた鎮静作用で心と身体をリラックスさせてくれます。アロマテラピーの中で最もポピュラーで人気が高く、たくさんの恩恵をもたらしてくれる精油です。

 


 

~清明~

万能ハーブ「ラベンダー」で心身バランスを整える


明るくすがすがしい春の気が満ちて、気持ちのよい季節になりましたね。
二十四節気の「清明」は清浄明潔の略で、
全てのものが清らかで生き生きとしている様子を表しているそうです。

清らかさで真っ先に思い浮かぶ植物といえばラベンダーです。
ラベンダーの名はラテン語で『洗う』を意味するラワーレに由来し、
古代ローマでは傷の洗浄や入浴に使用されていました。
優れた鎮静作用があり、心と身体の両方を鎮静させてくれる「万能のハーブ」として知られていたようです。

ラベンダーの優しく落ち着いた香りは「不眠」「うつ症状」といった悩みがあるときに
自律神経のバランスをとり症状を和らげる効果があります。
また、血行を良くすることにより「頭痛」「生理痛」「筋肉痛」などの痛みを軽減したり、
皮膚の炎症やかゆみを抑える働きもあります。

私自身、旅に出るときには必ずラベンダーの精油を持って行きます。
慣れない土地で気持ちが高ぶって眠れない時、ホテルの部屋の臭いが気になる時、
また日焼けした肌の火照りをおさえたりと様々なシーンで活躍してくれます。
ラベンダーの効能はありすぎて書ききれないほど…本当に万能な精油なのです。


昔から人間は身のまわりの植物を使って「植物療法」を活用してきました。
菖蒲湯やユズ湯などよく知られていますよね。
病気を未然に防いだり、人間の本来もっている自然治癒力を高めることはとても大切だと感じています。

植物から抽出した精油を使う「アロマテラピー」は
植物療法のひとつとしてとらえることができます。

植物の香りの源であり、効能がぎゅっと凝縮された精油は
まるで小さなガラス瓶に入った魔法の液体です。

アロマテラピーに興味があるけれど…どの精油を選んだらいいか迷っている方には、
まずはラベンダーの精油をおすすめします。ぜひ手にとってみてください。
心身への効能を実感すると同時に『自分を癒すことを忘れてはならない』という
とても大切なメッセージも受けとることができると思います。

 

<ラベンダーの精油>

精油中に含まれる成分の種類が多いため、どんな肌にも使いやすく作用も多岐にわたります。
リラックス効果だけではなく、頭痛や筋肉痛を和らげたり皮膚の炎症を静める効果もあります。
 

【ラベンダー】
●科名/シソ科
●抽出部位/花と葉
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●主な成分/酢酸リナリル、リナロール、テルピネン-4-オール、ラバンジュロール
●主な働き/殺菌、消毒、抗うつ、抗炎症、鎮静、鎮痛、血流促進、デオドラント、血圧降下作用

 
 
 
<簡単アロマ術⑧…レスキューオイル> 

皮膚の炎症を鎮めたり、虫刺されや火傷などの痛みを和らげる働きがあるので、
レスキューオイルを作ってアウトドアに持参するといざという時に役立ちます。
精油を直に皮膚に塗ることはできないので、必ず植物オイルで希釈して使用してください。
 

[材料]
●ホホバオイル(植物オイル)…30ml
●ラベンダー精油…3滴
●ティートリー精油…3滴

[作り方]
上記の材料を混ぜ合わせ、遮光瓶に保管しておきます。
※できるだけ早めに使いきりましょう。
 



●写真・文/Sakura


■■プロフィール■■
●関 友美…アロマセラピスト。
カウンセリング重視のアロマセラピー『Sakura』として活動中。鹿児島県出身、霧島市在住。
学生~社会人時代と福岡&東京で過ごし、イベンター、レコード会社のプロモーター、情報・出版、芸能マネージメント業などに携わる。
多くの人との出会いの中で、様々な問題や悩みに触れ、相談を受けることも多数。癒しの大切さを知り、ヒーリングを学び始める。
日本アロマ環境協会・認定アロマセラピストとして資格を取得。
聴覚障害特別支援学校の児童に向けたアロマセラピー他、出張セラピーやワークショップ等を行なう。