column
March 20, 2017
二十四節気 アロマのヒント⑦
【春分】3/20~4/3
春ひらく!桜の香りでリラックス
太陽の運行をもとに一年を二十四に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)。
細やかな自然の変化を感じとり、日々の暮らしが豊かになるヒントを
このコラムで伝えていけたらと思います。
by Sakura
~春分~
桜の香りでリラックス
うららかな日差しが心地よく、自然の表情が豊かさを増してきました。
ようやく春めいてきましたね。
「春分」は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じ長さになることから
二十四節気では大きな節目の日となっています。
人々にとっても3月後半から4月上旬は
出会いや別れの季節で大きな変化のある時期ですね。
そして3月は「桜月」「花見月」とも呼ばれています。
これは待ち遠しい桜を恋い慕う呼び方なのでしょう。
ふわりと心地よく優しい春の気分に包まれる桜の香り。
思い浮かべるだけでも穏やかな気分になってきます。
でも美しく咲いている桜の花に顔を近づけても、
香りはかすかに感じられるかどうか…という繊細なもの。
あの独特の香りの主体はクマリンという成分で、
通常は花や葉の中で糖と結合した「配糖体」という状態で存在していて、
糖を分離させないと甘い香りを放つ状態にならないからなのです。
なので桜の花や葉を「塩漬け」にすることで
糖が分離しクマリンが生成され香りが生まれてきます。
私たちが「桜の香り」として思い浮かべるのは、
桜餅を包む塩漬けの桜の葉や桜茶などの香りなんですね。
桜の香りは充分なリラックス効果があるだけでなく、
血圧降下作用や鎮静作用、二日酔い防止など
私たちの身体に様々な効能をもたらしてくれるんですよ。
いまは年度末の慌ただしい時期でもあります。
頑張りすぎて疲れもピークだったり、季節の変わり目で体調も崩しやすいですよね。
せめてお家の中では優しい春の香りに包まれて
ゆったりと心と身体を休ませてあげてはいかがでしょうか?
桜の香りは、冬の陰鬱な気を払い心身に安定感をもたらす作用があるといわれ
「魔を払う香」として昔からお香などにも使われていました。
精油については、作ることが非常に難しいらしく、まだ桜の花の精油は存在しないようです。
桜の香りを再現したブレンド精油で楽しんでいただければと思います。
【桜】
●科名/バラ科
●主な成分/クマリン
●主な働き/抗菌作用、鎮静作用、血圧効果作用、去痰・咳止め作用、二日酔い防止作用、リラックス効果など
<簡単アロマ術⑦…スティックアロマ>
プライベートな空間を好みの香りでふんわりと包み込みましょう。
[材料]
●無水エタノール…10ml (度数の強いウォッカでも可)
●精油…20滴程度
●ガラス瓶…1本
●竹串や竹ひご…数本
※瓶の大きさに合わせて量は調整してください。
ガラス瓶はある程度、口の狭いもののほうがおすすめです。
[作り方]
①ガラス瓶に無水エタノールを入れ、そこに精油を加えます。
②竹串や竹ひごを適当な長さにカットしてガラス瓶に差し込みます。
●写真・文/Sakura
■■プロフィール■■
●関 友美…アロマセラピスト。
カウンセリング重視のアロマセラピー『Sakura』として活動中。鹿児島県出身、霧島市在住。
学生~社会人時代と福岡&東京で過ごし、イベンター、レコード会社のプロモーター、情報・出版、芸能マネージメント業などに携わる。
多くの人との出会いの中で、様々な問題や悩みに触れ、相談を受けることも多数。癒しの大切さを知り、ヒーリングを学び始める。
日本アロマ環境協会・認定アロマセラピストとして資格を取得。
聴覚障害特別支援学校の児童に向けたアロマセラピー他、出張セラピーやワークショップ等を行なう。