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April 18, 2024
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第三十四話【穀雨】
春の土用にご用心!薬膳的ラッキーフードは?
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第三十四話【穀雨】
春の土用にご用心!薬膳的ラッキーフードは?
国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。
おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。
4月19日から5月4日は、二十四節気の「穀雨」。
春の雨がしっとりと降りそそぐ頃。恵みの雨が穀物を潤します。
すっと空にむかって伸びた麦が、やわらかな雨に打たれている…
そんな情景を思い浮かべたら、「雨もまたよし!」と思えるかも?!
春雨の時期、そして「春土用」の期間でもあります。
「土用」は夏が有名ですが、年4回、季節と季節の変わり目にあるんです。
今年の春土用は、4月16日から「立夏」の前日である5月4日まで。
春から夏への移行期間ですね!
春土用に気をつけたいことは?
薬膳的に言うと、「土用」は「脾(ひ・消化器系)」の調子が落ちやすいから気をつけよう!といわれています。
そして、春は、寒暖差があったり、環境が変わりやすかったりと、自律神経が乱れやすい時期です。
自律神経系である「肝(かん)」が高ぶるとイライラ、うつうつ、怒りっぽくなったり、不安になったり…
これ続くと、いわゆる五月病になりそうですから、気をつけたいですよね。
そして、「肝」が高ぶると「脾」に影響が出やすいんです。
その上に春土用ときたら…「脾」に来てませんか?不調が。
上手くいかなくて考え込んで食欲なくなる。
イライラしてつい食べちゃう。
なんか胃がもたれる。
お通じが…。
こういうの、私、しょっちゅうあります(笑)。
そんな時どうする?
「肝」を鎮めるとともに、「脾」も整えます。
(「肝」には、コラム第三十二話「心ゆらめく春を乗り切る」、
第十二話「これって五月病?」も読んでいただけると嬉しいです。)
体は食べたものでできています。
消化吸収の働きを持つ「脾」は大事。整えておくに限ります。
食材としては、穀類、豆類、芋類、きのこ類、
とうもろこし、かぼちゃ、トマト、白身魚、棗(なつめ)などがよいとされています。
ほんのり自然な甘味があるもの、消化の良いものです。
この中から代表して、薬膳的効能を見てみると…
◆大豆:脾を整え、気を補う。疲労・無気力・虚弱体質に。消化不良、便秘にも。
女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを多く含む。
◆甘酒:体を温め、気と潤いを補う。脾や肺を整える。
疲労回復、消化不良や便秘の改善に、冷えが気になるときに。
自分お疲れやな…と思う時、甘酒にきなこ混ぜて飲みます。
混ぜるだけで、手間いらず!
▶お料理の例では・・・
【きなこ(大豆)】…『懐かしの味!甘酒で作る黒ごま黄粉ボール』
駄菓子屋さんで売っていた黄粉棒。甘酒を使って砂糖不使用にアレンジしました。
優しい甘さなので、甘味が欲しい方やお子さまには、はちみつを混ぜるのもありです!
どうせおやつを食べるなら、カラダがご機嫌になるものを!
懐かし~♪ ボールみたいに丸めるの楽し~♪
そう思えたら、ココロもご機嫌に!
ぜひやってみて!
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/
つづく・・・
>>>次回は5/5頃に更新予定です。
前の記事を読む>>>『ゆるり楽しむ*季節と薬膳』