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January 06, 2024
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第二十七話【小寒】
なぜ‟紅白“はめでたい? 辰年ならではの紅白があった?!
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第二十七話【小寒】
なぜ‟紅白“はめでたい? 辰年ならではの紅白があった?!
国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。
おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。
1月6日から21日は、二十四節気の「小寒」。寒さが本格的になる「寒の入り」です。
明けましておめでとうございます。
今年は辰年。天高く上る竜にあやかりたいですね。
さて、クイズです!「竜」が入った食べ物は?
答えは! 竜と言えばドラゴン、「ドラゴンフルーツ」。
食べたことありますか?
ドラゴンフルーツは、中国語では「火竜果」、英語ではpitaya(ピタヤ)。
サボテンの仲間です。
真っ赤な果皮に竜のウロコのような突起が特徴的。果肉には黒胡麻のような種が散らばっています。
なるほど、火竜の卵っぽい!
割ってみると、白い果肉の「ホワイトピタヤ」、真っ赤な果肉の「レッドピタヤ」があります。
黄色い果皮に白い果実の「ゴールデンドラゴン」もあるそうです。
辰のフルーツ、しかも紅白もしくは金!新年を祝うのにぴったり!
薬膳的効能を見てみると…
◆ドラゴンフルーツ:体の熱を冷まし、潤いを生じる。
潤い不足や乾燥が気になるときに。便秘にも。
華やかな外見からは甘い南国フルーツをイメージしがちですが、実はとっても淡白なお味。
最初に食べた時は拍子抜けしましたが…この裏腹で天邪鬼な感じは私好みです(笑)。
薬膳的には、体を冷やす性質があるので、胃腸が冷えている方は控えた方がよさそうです。
寒い冬に食べるなら、体を温めるものを一緒に摂りたいですね。
ドラゴンの卵、いかがですか?
さて、なぜ「紅白」はお祝い事や縁起物の象徴なのでしょう?
深く考えたことなかったですが…この際、調べてみましたよ。
諸説あるようですが、赤飯が由来という説がありました。日本では昔から祝い事で赤飯を炊き、餅をついていました。赤飯の「赤」と餅の「白」が由来というものです。
小豆の赤色は、古来から邪気を払うとされてきました。
薬膳的効能を見てみると…
◆小豆:余分な水分を出し、熱を冷ます。解毒。
むくみや体の重だるさ、膿をもったできもの改善などに。煮汁は二日酔いにも。
◆餅(餅米):体を温め、気を補う。脾胃(消化器系)の働きを整える。疲労回復に。
小豆は薬膳的にも、体の邪を払うんですよね。そのあたりも関係してるのかも?!
お餅は体を温めるので、寒い冬にはいいですね。
お正月のお餅、余っていませんか? 鏡開きももうすぐですよ。
▶お料理の例では・・・
【餅米】…『切り餅で薬膳スイーツ!ココアくるみ餅』
スイーツも、食材1つ1つの働きを組み合わせれば、薬膳にもなります。
体を温めて、冬に養生したい「腎」を補うおやつです。
レンチンで簡単にできますので、お試しください!
名前や慣習の由来を調べてみると、意外に薬膳とつながるところがあって、面白いでしょ?
これからも、こんなよもやま話をしていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/
つづく・・・
>>>次回は1/20頃に更新予定です。
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