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column

January 04, 2024

ことばのフリースクール class 9
じじぃHの ことばのたび
第五回 日本語のリズム

『大人の文章スクール&サークル』の
じじぃHです。
気づきを感じる「好きなことば」
違和感を感じる「苦手なことば」
そんなことばを旅する
『ことばのたび』
はじまります







第五回 :苦手なことば
日本語のリズム

今回は“ことば”というより“文章”についてなんだけど、僕が日頃感じていることをお話ししましょう。

日本語の歌は基本1字1音節なので、ビートルズなどの洋楽ばかり聴いてきた僕は、日本語を歌に乗せるのが難しいと感じている。
おまけに活用によって形が決まってるので、ラップのように韻を踏むのはムリヤリ感があって、なんだかぎこちない。

日本語のリズムは定型詩の五七五とか五七五七七とかが基本(“音数律”というらしい)。
しかし、音楽のリズムは繰り返しだけど、文章のリズムは逆に繰り返さないこと。
例えば主語の繰り返しを避けたり語尾の繰り返しを避けたり、
接続詞の繰り返しを避けたりすることで文章にリズムが生まれると僕は考えている。


よく子どもに作文を教えるときに言われるのが、「まず主語を書いて、テンを打ちましょう」。
例えば子どもの作文によく見られる
僕は、●●に行きました。
僕は、▲▲が好物です。
僕は、◆◆も食べました。

といった具合。

でも、実際にはそんなお約束は存在しない。
そう思い込んでいるのは先入観で、日本語教育の大きな誤りだと思う。
主語を後ろにもってきても文章は成り立つし、テンを打たなくても意味は通じる。
ためしに例文に具体的なことばを入れてみると…

僕はレストランに行きました。
僕は肉が大好きです。
野菜も僕は食べました。

という文章にすれば、テンもいらないし、最後の一文は主語を後ろにもってくることで、文章に変化(リズム)が生まれる。

テンの打ち方については、別にちゃんとした“原則”があるし、主語に関しても「主語不要論」という日本語の研究があるくらいなのだ。
それらについては話せば長くなるので、また改めて。




●文/兵圡 剛

■■プロフィール■■

●兵圡(ひょうど) 剛(聞き書き屋/講師)1963年長崎市生まれ。
九州大学工学部卒業後、メーカーに就職しながらもタウン誌編集部に転職した、理系人間のものづくり好き。
フリーの聞き書き屋となって以降は、並行して専門学校の非常勤講師として、小説作家専攻の学生に日本語作文の基礎を12年間教える。
ライフワークは「福岡の日本史」。
著作『ぶらぶら福岡まちあるき』、共著(編集)『オッショイ! 福岡の神社が面白い』
◎webサイト:ふくおかLOVEラボ⇒https://fukuoka-ll.jp



つづく・・・
>>>次回はハッシー先生の『こどもことば相談室』。1/17頃に更新予定です。



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