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April 20, 2023
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第十話【穀雨】 れんげ草と麦畑と初恋と
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第十話:【穀雨】
れんげ草と麦畑と初恋と
国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。
おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。
4月20日から5月5日は二十四節気の「穀雨」。
雨が降ってあらゆる穀物を潤す頃、田植えに向けた準備が始まる頃です。
子どもの頃、春には田んぼにれんげ草やシロツメクサの花が咲き誇り、
よく座り込んで花冠を編んで遊んだものです。
れんげ畑の隣は麦畑。この頃の麦はシュッと空を目指して伸びていて、
麦畑の中でしゃがむと姿が隠れるので、かくれんぼもよくやりました。
ある春、その畑に同じくらいの年の1人の男の子がやってきました。
幼い私は、その男の子と花冠を編んだり、四葉のクローバーを探したり、かくれんぼしたり。
すっごく楽しかった!
次の日、その次の日。
私は男の子を待っていたのですが…彼は姿を見せず。
多分、春休みに祖父母の家に遊びに来てたのでしょうね。
初恋というのか、淡い淡いパステルカラーな思い出です。懐かしすぎる…
そのれんげ畑について、大人になって知ったことがあります。
れんげも菜の花のよう春になれば自然に咲くものだと思ってたのですが…
農家さんが種をまいて育ててたんです!
花を咲かせたれんげを田んぼにすき込んで、
天然の肥料にしてお米を育てる「れんげ農法」だったんです。
米作りといえば田植えと稲刈りのイメージですが、
もっと前から準備が始まっていて、大事に手間をかけて作られてるんだ!と知った時には、
「米粒残しちゃいかん!」の母の厳しさに納得したものでした。
お米と言えば日本人の主食。薬膳的にもとても大切な食材です。
消化器系である「脾(ひ)」の働きを高め、気を補ってくれます。
実は、4月17日から5月5日は「春土用」でもあり、脾の調子が悪くなりやすいと言われています。
ちなみに、土用は年4回あります。
春土用は「立夏」の前18日間。
夏に向けて、エネルギーを作り出す「脾」を整えておこう!ということです。
ここで調子を整えきれないと、疲れやすくなったり、免疫力が落ちたり、
夏バテしたり、冷えが気になったり…なんてことになるのでご注意です!
脾の働きをよくする食材はたくさんありますが、旬のオススメの1つは「エンドウ豆」。
未熟なうちにさやごと食べる「絹さや」「スナップエンドウ」、若い豆を食べる「グリーンピース」。
どれも甘味があり、いろんな食べ方ができるのも魅力です。
薬膳的効能を見てみると…
◆エンドウ:脾胃(消化器系)の調子を整え、気を補う。
体の余分な水分を排出する。疲労回復やむくみにも。
▶お料理の例では・・・
【スナップエンドウ】…『スナップエンドウの胡麻ツナサラダ』
春は「肝」が高ぶりやすく、イライラや憂鬱感を感じることも。
気の巡りをよくするパプリカやツナ(マグロ)を合わせて、簡単な副菜にしました。
ゴールデンウィークは食べる機会も増えるもの。
食べすぎたら次の日の食事で調整!これ大事ですよ!(私も含めて…汗)
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
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つづく・・・
>>>次回は5/6頃に更新予定です。
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