◇◆ ゆるり楽しむ＊季節と薬膳 ◇◆

おいしく食べて幸運体質！

季節の変化を示す暦
二十四節気（にじゅうしせつき）に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。

第九話：【清明】
あなたは何色？ 白黒つけない春はカラフル

国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。

おいしく食べて幸運体質！を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。

４月５日から19日は二十四節気の「清明」。
「すべてのものが清らかで生き生きしている」頃です。
木々の緑や花の彩りに香り…春が一番好き♪という方も多いでしょう。

そして、新たな門出や環境の変化は、希望でもありますが、少しの不安や気の重さも…
特に人間関係、気になりますよね。

「陰キャ？陽キャ？　君らは分類しないとどうにも落ち着かない
　気付かない本能の外側を 覗いていかない？　気分が乗らない？
　つまりそれは そんなシンプルじゃない
　もっと曖昧で繊細で不明瞭なナニカ 」

　SEKAI NO OWARI『Habit』より

なにかと「分類」されがちな世の中です。
陰キャ・陽キャの「陰陽」は、「陰陽学説」からきているのですよ。

この白黒の勾玉が組み合わさったような図を「太極図」といい、陰陽学説のシンボル的なものになります。
自然界にあるすべてのものは、
①「陰」と「陽」に分けられ
②互いに対立も依存もしながら
③互いにバランスを取りながら存在している、という考えを表しています。

陰キャ・陽キャの「分類」は ①によるのでしょうね。
ちなみに私は「陰キャ」、Habitダンス楽しいから踊ろうよ！と誘われても踊りません（笑）。

でもね、注目してほしいのは ②と③。
太極図では、白勾玉の中に黒い点が、黒勾玉の中に白い点が見えますよね。
これは、「白＝陽」の中にも「黒＝陰」があり、「黒＝陰」の中にも「白＝陽」があるということ。
「100%陰」も「100%陽」もないのです。

「そんなシンプルじゃない もっと曖昧で繊細で不明瞭なナニカ」
と作詞のFukaseさんも言ってます。おお深い…

そして、陰陽のバランスは絶えず変化しています。
冬から春への移り変わりは、陰から陽への変化ですし、昼から夜になるのは陽から陰への変化です。
冬があるから春になり、夜があって昼がある。反対の要素だとしても、どちらにも不可欠な存在なんです。

これを知ると、なんだか「分類」するのダルくないですか？
せっかくの彩り豊かな春、新たな人間関係の始まりは、
もっと曖昧で繊細な、白黒だけじゃないカラフルな感じにスタートしてはいかがでしょう。

薬膳はどこいった？と思ってます？
ちゃんとつながりますよ～！

人間だって自然界に存在するわけで、体も心も陰陽のバランスが大事。
食べる物を選ぶことでこのバランスをとろう、というのが薬膳です。

春の食材はたくさんありますが、この時期だけの楽しみの１つは「筍」。

薬膳的効能を見てみると…
◆筍：体の熱を冷まし、痰を取り除く。むくみや便秘にも。

▶お料理の例では・・・
【筍】…『筍と春菊のレモンバターソテー』

筍は食物繊維、塩分を排出するカリウムが豊富。
「チロシン」は集中力ややる気を高めると言われています。

春菊は独特の香りで気を巡らせます。
イライラやのどに物がつまった感じなどストレスを感じるときにおススメです。

春の食材は生命力の塊！ 食してパワーをいただきましょう！

 

 

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●文／熊谷優子

■■プロフィール■■
●熊谷優子（ゆうゆう）…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実！
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト：『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/



つづく・・・
>>>次回は4/20頃に更新予定です。


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