column
February 22, 2019
ひとしずくの台湾 ーMade in Taiwanを探しにー
drop08 MITのバッグに魅せられて
福岡市在住フリーランスライターが綴る
「Made in TAIWAN」をテーマにしたアレコレ。
仕事でもプライベートでも、何度でも訪れてしまう台湾の魅力を
ゆるゆると発信します。
by arei maeda
drop08 MITのバッグに魅せられて
普段、A4サイズの資料や水筒、身の回りのものを入れるのに重宝するバッグ。
とくに、必要なものがさっと取り出せる横長タイプのトートバッグに出合うと、
うずうずして思わず手が伸びてしまう、わるい!?クセがあります。
今回は、台湾で見つけたMIT(メイドイン台湾)のバッグをご紹介。
かれこれ10年ほど前、初めて訪れた台北の取材旅で目にして
「台湾らしい〜」と感じたのが、迪化街にある生活用品店『高建桶店』のナイロン製ストライプバッグでした。
チープなかわいさで雑誌などでも多数紹介されてきたので、
きっとお持ちの方もいるのではないでしょうか。
ナイロン製のほうは丈夫で、い草編みのバッグのほうは持ち手が
やや緩んできたりするので、選ぶ時にしっかりとしたものを。
どちらも夏に活躍するアイテムです。
同じく迪化街には、ブタの鼻がブランドマークの『蘑菇 Mogu』のショップも。
こちらは2003年の夏、オーガニックTシャツと冊子の製作から始まった
クリエイティブ集団によるショップ。
“あるブタちゃんがトリュフを探す旅に出た”というストーリーから名付けられ、
審美眼とユーモアが混じった暮らしのアイテムを発信しています。
キャンバスバッグをはじめ、天然染めや紙製品のアイテムなど、
良質な素材とウィットに富んだデザインセンスが魅力で、
価格的には日本と大差ありませんが、それだけの価値があるなと感じます。
台北にはほかに永康店、松山文創園区内の一角、そして台中にもある人気のショップ。
そして、台南。
訪れるたび立ち寄ってしまうのは『合成帆布行』という、1956年から続く帆布屋さんです。
バッグからポーチ、ドリンクホルダーなど、カラーバリエーションも豊富な帆布製品がずらり。
布地はやや薄めですが、しっかりした縫製とシンプルなデザイン、手頃な価格は魅力的。
林百貨や誠品書店、宮原眼科とのコラボ製品(非売品)もあり、
聞けば、息子さんが新しいデザインアイディアを少しずつ取り入れ増やしている様子でした。
丈夫で、使い勝手がよく愛嬌のあるMITのバッグたち。
ほかにもご存知のおすすめバッグがあったら、ぜひ!おしえてください。
『合成帆布』でいちばん気に入っているアイテムが、このバッグインバッグ。
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●写真・文/前田亜礼
■■プロフィール■■
●前田亜礼(まえだ・あれい)/福岡市在住フリーランスライター。
大分県日田市出身。台北のガイドブック執筆をきっかけに、2009年から台湾へ。
以来、仕事の合間を縫っては気まま旅を楽しんでいます。いつかは台湾暮らしを夢見て、中国語と二胡を修業中。