column
February 05, 2019
くじゅうの麓、白丹のルスカ scene10
【2月】 枯れ葉色が続く高原
【2月】 枯れ葉色が続く高原
去年の今頃、白丹は寒波の影響で長く寒い冬が続いていたという。
僕は行くことすらできなかったので白丹の方々からお話を聞いたのだが、
あんな寒い冬は何十年ぶりだろうという話をされていた。
ルスカのある元郵便局隣の母屋も水道管が2か所破裂していた。
留守が多いので水道管は寒くなる前に元栓を閉め管の水を抜く作業をしていたのだが、
わずかに残っていた水が凍ってしまったらしい。
という経験から、今年の冬はできるだけ滞在はしない方がいいというアドバイスを受け
(滞在すると水道管を開けることになるので)、立ち寄るくらいにしていた。
お風呂は白丹温泉があるし、そう、冬こそ温泉!
今年は暖冬という話だけれど、山々はうっすらと雪化粧していた。
枯れ葉色が続く久住高原からも美しい姿を見ることができる。
雲が山々を滑るように覆い、そこから次第に垣間見えてくる白い峰。
もちろんその冬山自体も美しいけれど、
それを見ることができるこちら側の豊かさというものをいつも感じている。
庭の木に組み合わさった小さな氷のかけら、そして足元の水たまりに描かれる不思議な模様。
真冬の白丹にもいずれ滞在できればと思っている。
ところで竹田市内では「竹田でニャンコ探し」なるイベントが開催中。
ぜひ猫探しに冬の竹田市へ。
https://www.taketan.jp/fuyupoka2019/
竹田駅長「にゃー」をはじめ、僕が街中を歩いた印象では
竹田市立図書館あたりには猫が多く住み着いているのではと思う。
時々撮影させていただいているのでこれは確かなる情報。
【今日のルスカ】
●写真・文/川上信也
■■プロフィール■■
●川上信也/フォトグラファー。1971年愛媛県松山市生まれ。
福岡大学建築学科卒業後、大分県くじゅうの法華院温泉山荘に1997年より5年間勤務。その間にくじゅうの風景写真、アジアの旅風景を撮り続ける。
その後福岡でプロ活動を開始し、様々な雑誌の撮影に関わり、風景のみならず、自然光を生かした人物、建築、料理など、様々な撮影を行なっている。
ライフワークとして九州の自然風景、身近な人々のポートレートを撮り続けており、定期的に写真集を出版、写真展やトークショーを開催している。
◎webサイト:『川上信也 Photographer』⇒ https://shinya27.wixsite.com/kawakami