想いにふれる メイドイン

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column

November 29, 2023

ことばのフリースクール class 7
じじぃHの ことばのたび
第四回 標準語かと思ってたら実は方言?

『大人の文章スクール&サークル』の
じじぃHです。
気づきを感じる「好きなことば」
違和感を感じる「苦手なことば」
そんなことばを旅する
『ことばのたび』
はじまります







第四回 :苦手なことば
標準語かと思ってたら実は方言?

接尾語「すぎ」をつける場所がビミョーと言うか、
場所によって意味が変わるので、気をつけようと思ってる。

例えば、
①「動きが遅すぎ」→「動きがゆっくりすぎなので、もっと早く動いてほしい」などの場合。
②「動くのが遅すぎ」→「動き出すタイミングが本来より遅いので間に合わない」などの場合。
②は「動き出しが遅すぎ」と言った方が正確に伝わるかもしれない。

「すぎ」の付け方によってこんなに意味が変わるのに、
どちらの場合も②の「動くのが遅すぎ」を使ってしまいがちなのは、
実は福岡独特の表現なのではないかという気がしている。
標準語っぽいけど実は方言、という表現が意外と多い。

例えば、「〜してある」と「〜している」の違いは自動詞と他動詞の違いかと思ってたんだけど、
尊敬表現として「〜してある」と言うのはどうも福岡の方言らしい。


ちなみに、タウン情報誌《シティ情報ふくおか》が隔週刊だったころに
福岡のコラムニスト・トコさんの連載コラムの“編集”を担当していたことがあったけど、
そのコラムのタイトル(佐々木編集長=当時“アストロ”命名)が「なるほどですね」だったのを思い出した。
これも標準語っぽいけど実は福岡の方言なのだ。




●文/兵圡 剛

■■プロフィール■■

●兵圡(ひょうど) 剛(聞き書き屋/講師)1963年長崎市生まれ。
九州大学工学部卒業後、メーカーに就職しながらもタウン誌編集部に転職した、理系人間のものづくり好き。
フリーの聞き書き屋となって以降は、並行して専門学校の非常勤講師として、小説作家専攻の学生に日本語作文の基礎を12年間教える。
ライフワークは「福岡の日本史」。
著作『ぶらぶら福岡まちあるき』、共著(編集)『オッショイ! 福岡の神社が面白い』
◎webサイト:ふくおかLOVEラボ⇒https://fukuoka-ll.jp



つづく・・・
>>>次回はハッシー先生の『こどもことば相談室』。12/6頃に更新予定です。



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