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October 07, 2023
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第二十一話【寒露】
秋はセンチメンタル?! いえいえ、うるキラな秋を目指すべし!
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第二十一話:【寒露】
秋はセンチメンタル?! いえいえ、うるキラな秋を目指すべし!
10月8日から23日までは、二十四節気の「寒露」です。
草木に冷たい露が降りる頃。
朝晩は“涼しい”から少し冷える日も増え、めっきり秋めいてきました。
秋は物悲しい気持ちになったり、人恋しくなったり、センチメンタルになったり…
そんなことありませんか?
薬膳のベースである中医学では、季節に対応する感情があり、秋は「悲しみ・憂い」です。
だんだん日が短くなり、気温が下がり、枯れ葉が舞うようになる。
そんな自然の移り変わりが、人間の心や体に影響すると言われています。
「悲しみ・憂い」の感情が強くなると、「肺」の不調につながります。
そうすると、のどや口、鼻の乾燥、肌荒れなどが現れることがあります。
逆に肺が不調になると、悲しみや憂いの感情が強くなります。体と心は一つなんですよ!
ところで…いきなりですが、『センチメンタル・ジャーニー』という歌をご存じですか?
「伊予はまだ16だから~♪」というフレーズが印象的な、昭和のアイドルソング!
私、リアルタイムで聞いていたクチです(笑)。
最近は昭和歌謡が流行っているので、幅広い世代の方がご存知かもしれませんね。
では、この『センチメンタル・ジャーニー』に「50歳バージョン」があるのは?
「伊予はまだ50だから~♪」のサビに勇気づけられる私!
そして、続く歌詞にご注目!
「うるおい満たされて キラキラ満たされて センチメンタル・ジャーニー」
秋の薬膳のテーマソングにぴったり!とマニアックに喜ぶ私!
空気が乾燥しがちな秋には、「肺」を潤して、その働きを高めることが大切です。
乾燥対策には潤いを満たすこと!
そして、過ぎた「悲しみ・憂い」はキラキラに変えて満たしてしまおう!
これは、16歳でも50歳でも、年齢に関係なく大事なことです。
よし、旅に出ようか?!
作詞:湯川れい子/作曲:筒美京平、1986年 松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー』、
作詞:長久允/作曲:筒美京平、2015年 松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー まだ50歳ver.』からの引用
潤いとキラキラを満たすもの、薬膳で言えば何でしょう?
前回のコラムでもご紹介しましたが、白い食材は体を潤すと考えられています。
蓮根、大根、山芋、えのき、梨、白ごま、豆腐、牛乳、白きくらげ、ゆり根…などです。
私的には、潤いを満たすスイーツがあれば、キラキラしちゃいますねえ。
▶お料理の例では・・・
【豆腐】…『豆腐クリーム プレーン&レーズン』
食欲の秋にも罪悪感の少ないヘルシーなクリームです。
フルーツや熱々の焼き芋に添えて! もちろんパンやクラッカーに乗せても。
薬膳的効能を見てみると…
◆豆腐:気と潤いを補う。体の余分な熱を冷ます。潤い不足や口の渇き、疲労回復に。
◆レーズン:気血を補う。肺を潤し、腎の働きを高める。疲労回復、口の渇き、むくみ、目の疲れに。
◆はちみつ:肺や腸を潤し、消化器系の働きを高める。肌の乾燥や便秘、口内炎、食欲不振、疲労回復に。
うるうる・キラキラな秋を目指しましょう!
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
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つづく・・・
>>>次回は10/24頃に更新予定です。
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