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September 08, 2023
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第十九話【白露】
愛でて味わい楽しむ秋! 菊とかぼすの話
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第十九話:【白露(はくろ)】
愛でて味わい楽しむ秋! 菊とかぼすの話
9月8日から22日は二十四節気の「白露」。
草木に朝露が宿りはじめる頃。
朝の光を受けてきらきらと白く輝く露…なんて美しい言葉!
少しずつ秋の深まりを感じる季節です。
そして、9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」。
節句は季節の節目となる日のことで、無病息災を祈り邪気払いをする伝統行事の風習があります。
1月7日の「人日(じんじつ)の節句」は七草の節句とも言われ、七草粥を食べる。
3月3日の「桃の節句」、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕の節句」は有名ですね。
9月9日は「重陽の節句」で、全部で「五節句」となります。
薬膳の基本でもある陰陽五行では、奇数は「陽の数」。
縁起の良い奇数の重なる日が「節句」とされました。
その一方、陽が極まると災いが起りやすいとも考えられていて、
邪気払いをする風習になったと言われています。
「重陽」は、「9」=陽が重なるという意味です。
「菊の節句」とも呼ばれます。
菊を愛でたり、菊の花を浮かべた菊酒を楽しんだり。
最近の菊の花は種類も豊富で、花びらが花火のように華やかな菊や、
毬のように可愛らしい形の菊、鮮やかなレインボーカラーの菊など、
見ているだけで気分が上がります。
花屋さんにGoですよ!
菊酒にしたり、おひたしに菊の花びらを散らしたり、
口にするものは食用の菊を使ってくださいね!
菊花は薬膳でもよく使われます。
頭痛・めまい・のぼせなど体の上の方に出る不調や、
目のかすみや乾燥、充血などの目に関するトラブルの改善に使われます。
パソコンやスマホをよく使う方には、クコの実と合わせた「枸杞菊花茶」がオススメです。
「重陽の節句」の行事食と言えば、栗や秋刀魚が挙げられるのですが、どちらもほんの出始め。
話題にするのは先にとっておいて、今時期に出回る「かぼす」のお話です。
薬膳的効能を見てみると…
◆かぼす:食欲不振や消化不良の改善、気の流れをよくする、肺を潤す。口や喉の渇きに。
秋に養生したい肺は、乾燥が苦手。秋の薬膳は乾燥対策を大事にします。
そんな時期に旬のかぼすは、潤す食材!
焼き魚に添えたり、甘酢やドレッシングにしたり、はちみつとドリンクにしたり、使い道も幅広いです。
私、カットしたときに立ち上る香りが大好きです!
よい香りで気を巡らせるので、ストレスを感じるとき、リラックスしたいときにもどうぞ。
▶お料理の例では・・・
【かぼす】…『かぼすと牛乳で!手作りカッテージチーズ』
牛乳を分離させるのに酢やレモン汁を使うのですが、かぼすもオススメ!
かぼすの風味が生きていて、とっても爽やかですよ。
旬のかぼすでリフレッシュ!本格的な味覚の秋に備えて、胃腸も整えちゃいましょう!
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/
つづく・・・
>>>次回は9/23頃に更新予定です。
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