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column

August 23, 2023

ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第十八話【処暑】
フルーツの魔法?!うるうるの秋を目指そう!

◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆

おいしく食べて幸運体質!

季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。






第十八話:【処暑】
フルーツの魔法?!うるうるの秋を目指そう!

8月23日から9月7日は二十四節気の「処暑」。
日中はまだ残暑が厳しくも、朝晩は過ごしやすくなる頃。
虫が鳴き出したり、雲の形が変わったり、秋の兆しを感じことが増えてきました。

買い物に行けば、果物の売り場が充実しています。
スイカや桃、ぶどうに梨にイチジク、かぼす! 果物好きな私は嬉しくてニヤニヤしちゃいます。

果物は好きですか? 食べてますか?
「果物は嗜好品」と思う方も多く、特に物価高騰の折には、なかなか手が伸びないかもしれませんね。
「食事バランスガイド※」では果物を1日200g食べることを推奨されています。
※厚生労働省と農林水産省が策定。1日に何をどれだけ食べたらいいのかを示したもの。野菜は1日350gの摂取を推奨。


暑さで喉や体が渇く季節、薬膳での対策の一つは「酸甘化陰(さんかんかいん)」。
「酸っぱい味と甘い味を一緒に取ると、体の中で潤いが生じる」という意味です。
酸味は収れん(きゅっと引き締める)の働きがあり、汗が出すぎるのを抑えます。
甘味は疲労回復や滋養強壮の働き。一緒に取れば潤いも補給!

果物には甘味と酸味の両方があるものが多く、
これから旬のものでは、ぶどう、梨、イチジクなどがそうです。

そして、少しずつ秋が深まっていきます。秋は乾燥の季節。
乾燥対策=潤い補給が大事です。
潤いを補いたい時期に、ぴったりな果物が旬を迎える。
自然ってすごいな~!と思いませんか?!
人間も自然の中で生かされているということを、普段は忘れがちですが…
旬を感じることで教えられますね。ああ、すごい!







薬膳的効能を見てみると…

◆ぶどう:気血を補う。夏バテや疲労回復に。喉の渇きやむくみ改善にも。
◆梨:肺を潤し、体の熱を冷ます。喉の渇き、空咳や痰、肌の乾燥に。二日酔いにも。
◆イチジク:肺を潤し、胃腸を整える。空咳、消化不良、肌の乾燥、便秘に。

実の内側に花をつけ、外側からは花が見えないので「無花果」と書くイチジク。
栄養豊富で、「不老長寿の果物」と呼ばれています。
食物繊維やミネラルの他、女性ホルモンと似た働きをする植物性エストロゲン、
タンパク質を分解する酵素、抗酸化作用のアントシアニンが含まれるそう。

福岡は、そんなイチジクの全国有数の産地です。
包丁で皮をむく手間のいらないイチジクは、果物を食べる習慣がない人にもオススメ!
福岡のオリジナル品種「博多とよみつひめ」は、肉厚でとろりとした滑らかな食感、高い糖度! 
おいしいから食べてみてください(ファンなんです私)!



▶お料理の例では・・・
【イチジク】…『イチジクの変わり田楽』
愛知の郷土料理。甘いイチジクに味噌のしょっぱさが合う! 生ハムメロン的な組み合わせを楽しんでみてください!
愛知なら赤味噌(豆味噌)ですが、米味噌とチーズでアレンジしました。

果物でカラダを潤せば、ココロも口福で満たされる。フルーツの魔法にかけられちゃいましょう!


■イチジクの変わり田楽 レシピ参考 →☆(サイト:『薬膳 悠々』)

 



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9/20(水)19:00~21:00
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●文/熊谷優子

■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…
のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。

薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/



つづく・・・
>>>次回は9/8
頃に更新予定です。


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