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column

July 20, 2023

amo-amoの国のフーミン
vol.13 「棒針編み」と「かぎ針編み」

「編み物」って、
なんか面倒くさそうなイメージですか?
たぶん…、そうですよね。

面倒くさがり屋で、間違っても几帳面とは言えない私が、
編み物だけには、忍耐強く一生懸命になれる理由。
それは、「編むこと」自体がもつ、
マジカルなパワーにあるような気がします。

このコラムでは、それがいったいどんなものなのか、
今話題の「ニットセラピー」という視点を交えながら、
実体験や等身大の感覚とともに紹介していきます。

あなたの毎日に、“編み物”という小さな種が、
ときめきの
花と、
よろこびという大きな果実をもたらしますように。

by fumiyo osako





vol.13 >>> 「棒針編み」と「かぎ針編み」

こんにちは、編み物大好きFOOMIN(フーミン)です。
いよいよ夏本番ですね。

「こんな真夏に編み物かよ~」とお思いでしょうが…、
はい、もちろん! クーラーの効いた部屋でがんがん編み物しております。



現在、全力集中している『かぎ針編み入門科』の課題「モチーフのポンチョ風プルオーバー」。編み地が大きくなっていくと、膝にブランケット状態…う~ん、やっぱり暑い。

 


さて、今回のテーマは「棒針編み」とかぎ針編みです。
日本では、棒針編みもかぎ針編みもひっくるめて編み物と呼びますが、
海外では、棒針編みはknitting、かぎ針編みはcrochetと、
呼び方が異なるのはご存じですか?


棒針編み(knitting)は、先のとがった2本の針で編む技法で、
主な編み方は表目、裏目の2種類。
この組み合わせから想像を絶するくらい多様な模様を編むことができます。
棒針編みの編み地は伸縮性と柔軟性があるため、
マフラーや帽子、セーターなどのウエア類を編むのに向いています。




棒針いろいろ。片方に玉が付いた基本の2本針をはじめ、4本棒針・5本棒針、輪針など、用途によって使い分けます。素材も木製、竹製、アルミ、プラスチックなどさまざま。

 


一方、かぎ針編み(crochet/語源はフランス語)は、針先がかぎ爪状になった1本の針で編む技法。
くさり編み、細編み、長編み、長々編みなど、
針にかける糸の回数や引き抜き方でさまざまな編み目をつくることができます。

棒針編みに比べると、伸縮性が少なく、厚めの編み地になるため、
帽子やバッグやアクセサリーづくりにおすすめです。



昔からある金属製のもの、グリップが付いたもの、両側に号数の違うかぎ針が付いた両かぎ針。素材は、金属製以外に木製・竹製・プラスチックなどがあります。

 

私もイギリスでボランティア・ステイをしていたときに初めて知ったのですが、
編み物雑誌も「knitting」と「crochet」で分かれているんですよ。



ボランティアをしていた施設の書棚で見つけて、ちゃっかりプレゼントしてもらったパターンブック。こちらも『knitting stiches』と『crochet stiches』の2冊。

 


ちなみに私はずっと棒針派で、かぎ針編みにはあまり興味がなかったのですが、
この時出合った「crochet」本や、この『crochet stiches』のおかげで、
「かぎ針でこんな編み方もできるのか~」と知り、編み物への興味が一段と広がりました。
(イギリスでの編み物生活については、またおいおい紹介させてもらいますね)。

そして、私が最近、むちゃくちゃ感動したのがこの本です。



■『かぎ針』と『棒針』どちらでも編めるアラン模様のパターンブック
(アップルミンツ/日本ヴォーグ社)



アラン模様というのは、アイルランドのアラン諸島で生まれた
フィッシャーマンセーターに使われている伝統模様。
ケーブル(縄編み)、ダイアモンド、ハニカムなどを組み合わせた凹凸感のある編み地で、
世界中のニッター(つまり、棒針編み愛好家)に愛されています。
棒針で編むのが普通のアラン模様を、かぎ針でも編めてしまうなんて…
編み方を考案した編み物作家さんには本当に脱帽です。すばらしい!



前述のとおり、かぎ針は棒針より編み地が厚く硬めになってしまうため、
ウエアにするとちょっと重くなりそうですが、
クッションカバーやバッグなどの小物づくりにはきっとぴったり。
ちょっと上級者向けではありますが、かぎ針の世界をもっと広げたいという方には、
おすすめの1冊だと思います。



最後に、お知らせです。
amo-amoでは毎回、かぎ針を使い2~3時間で編めるものをテーマにイベントを行なっています。
次回、7月29日(土)のテーマは、『かぎ針編みでつくる、カードケース』。
初心者の方や編み物は久しぶりという方でも、楽しんでいただけると思いますので、
ぜひ、お友達とお誘いあわせのうえご参加ください!



■7/29(土)14:00~17:00
編み友『amo-amo(アモアモ)』第七弾

*かぎ針編みでつくる、カードケース*

詳細&お申込み方法は、こちらの記事をご参照ください →





●文/FOOMIN

■■プロフィール■■

●大迫 章代(FOOMIN/フーミン)…『amo-amo』幹事(日本手芸普及協会認定:棒針編み講師)。
編み物好きな叔母の影響で幼い頃から編み物に親しむ。
タウン誌の編集者、映画パブリシストなど、30代まで編み物とは無縁の生活を送っていたが、40代で休業し渡英したことをきっかけに編み物熱が再燃。
暮らしの中に編み物がある豊かな時間を多くの人に伝えたいと思うように。
帰国後は、フリーライター、編集の仕事をしながら、編むことで日々を癒すヒーリングニッターを目指す。現在、福岡市内を中心にゆるっと活動中。




つづく・・・
>>>次回は8/14頃に更新予定です。


前の記事を読む>>>『amo-amoの国のフーミン』




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週1回の定期クラス
『amo-amo(アモアモ):クラス』も開催してます


毎週木曜日
【昼の部13:30~16:00
【夜の部19:00~21:30
※2部制(各2時間30分)。
参加費:1回2,750円

初めてさんから、初級者さん、
「好きなものをどんどん編みたい!」という中級者さんまで、
リクエストにもお応えしながら、楽しい編み友活動をしていきたいと思っています。
お気軽にお問合せください。



■『amo-amo:クラス』の詳細・お申込み方法については、下記のフライヤーをご覧ください。