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column

July 05, 2022

いいにおいのする台所研究所
連載 第47回 ついでに、私と食。~ 後編~

ワクワク。

場所の名前は、「いいにおいのする台所研究所」。
ここで私が皆さんと食べものの話をするのです。
誰に気兼ねすることなく、
最初から最後までずっと食べものの話をするのです。

ドキドキ。

ここでしばらく時間をかけて趣旨説明をします。
これを読んで、そういうことなら私も食べものの話をしに行きたいな、
と思ってくださったらば、あなたもどうぞスタジオへお越しください。
by natsuko kawakami





47
)ついでに、私と食。~後編~

さて、前編では、
会社員生活を辞め、フリーランスとして自宅で仕事を始めました、ところまで書きました。

朝、昼、夕食と、思い通りにちゃんとした食事ができる。
大きなお肉をコトコト煮る、みたいなことをしながら仕事をする。
夫の健康のためにお弁当を作る。嗚呼。


三日かけて炊く赤飯

 

料理をする、というのはこうして私の唯一の趣味となりました。

考えて、作って、食べる。料理ってすごいですよ。
趣味と実益、どんだけ兼ねてるんですか、と。
なんたってクリエイティブ。嗚呼!満足!!!


仕事中、ラジオや音楽に飽きるとテレビをBGM代わりにつけます。
料理に関する番組って多いんですね。作り方のみならず、世界の料理や、健康についての番組。
図書館でレシピ本を漁り、健康食品店を巡り、飲食店の取材して周り、各方面で得た知識を自分の身で実験できる楽しさ。
料理家コンドオ*ミユキ先生のアシスタントをするご縁もいただきました。
ありがたく子どもにも恵まれ、子どもの食と真正面から向き合っています。


とある日の夫のお弁当

 

もう一つ、食と向き合うきっかけがありました。

それがえーと、体重、なんです。

まあ、なんでしょう。
いわゆる新陳代謝の激しいティーンを経て23で結婚するまでは
全く痩せてはいないが、すんごく太っているというほどでもない。健康的?で片付けられる範囲でした。よ?

 

とある日の私の昼食。残り物だけど好きなものだけを集めて写真を撮ってから食べる

 

それが結婚して家を出まして。
激務で帰宅が22時とかザラで、そこからビール飲んで夕食、みたいなことをやっていたら。
あっちゅうまに四角いちっさなおっさんみたいな体型になりまして。わお!

初めて食事制限と運動、というのに挑戦してみたのです。
食事制限は当時TBS『はなまるマーケットでやっていた、ご飯5に対して肉2.5、野菜2.5(〜無制限)というやつ。
運動は、自宅近所の丘を毎日1時間ほど一人でぐるぐる回っていました。

その丘ではいろんな人が日々ぐるぐるしていました。
いつも同じ時間にすれ違うおばちゃん3人組がいて、これがまたかしましくて楽しそうなんですが
1年ほど経ったある日、おばちゃんの一人が初めて話しかけてきたんです。

「ちょっとあんた、痩せたね!」と。

残りのお二人も「そうそう!」「最初はポチャ〜っとしとったもんね」なんつって。
「おばちゃんたちは全然変わらんね!」というような言葉はもちろん飲み込みましたが
ああ、これはすごくうれしいな、と思ったのです。


そうか。運動と食生活で人の見た目は変えられるのか、と。
当たり前のことかもしれないけど、それが実際に自分に起きたことに驚いたんです。
確かその1年で7キロほど痩せたかと思います。
しかしその後、私の体重は増減を繰り返します。

まず、激務に戻り、リバウンドしました。
フリーランスになり、18時以降の食事を辞めると緩やかに痩せられたし、
つわりではたった2ヶ月で5キロ、食べられないから当然ですが減りました。
授乳中は、全く体を動かさずすごい量を食べ続けていたにも関わらず、病気を疑うほど目減りしました。
そして卒乳すると、まるで私のデフォルトの体重はここでしょ!と言わんばかりに元の数値に戻っていきました。
ジョギングを始めるとまた体つきが変わり、走るのをやめると、お腹周りが大変なことになっていきました。

体って面白いなあ。
インプットとアウトプットが全てなんだなあ。


はい、なんとか証拠写真を探しましたよ。卒乳してまだ半年の頃。体が薄い!

 

10代までは趣味としての運動。20代から40代は美容のための運動。
だとすれば、50代はこれから健やかに生きていくための運動、ではないでしょうか。
見た目で変わらなくても体が強くなってたらいいや、みたいな。

現在は早朝にラジオ体操第一、第二、NHKみんなの体操と、ダンベル筋トレ。
週に一回は近所をちょっとだけ走っています。
体を動かすと骨や脳への刺激が感じられるし、体の中心がブレていないかでその日の健康状態がわかるような気がします。
このルーティンは、自分の性格や生活のありようを考慮し、ここ10年ほどで作り上げたセットリストという感じです。

そして睡眠と食事。

夫や息子や、そして何より自分のために、健康で長生きしたいので、できることはしようと、思っています。



つづく・・・
>>>次回は7/19頃に更新予定です。



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「次のリアル講座は9月に「味噌と麹」をテーマに行う予定です。」

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前回書いたこれですが、あれこれ検討しまして、、、
10月に行なうことにしました。
10月の方がベストシーズン、味噌っていう雰囲気になってる気がします。

日程は、10/21(金)、22(土)。

詳細はまた追って発表させていただきます~!
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●写真・文/川上夏子

■■プロフィール■■

●川上夏子(かわかみ・なつこ)
1974年福岡生まれ。グラフィックデザイナー。ではあるけれども、著作があり、スタイリングもやるし、料理家さんの日雇いアシスタントもやります。
日々マッキントッシュの前に座りながら、頭の中はほぼ「何を作り何を食べるか」でいっぱいであります。
アラフィフの入り口に立ち、いよいよ人生の総まとめとして「食べものの作り手」として本格的に仕事をしていきたいと考えています!趣味は健康管理。
[著書
『小夏を探す旅』(2020年)
『ぼくらのいえができるまで できてから』(2016年)
『福岡のパンとお菓子の小さなお店』(2013年)
『福岡のまいにちごはん』(2012年)