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March 02, 2016
『cafe Teco』のテコさん
~料理教室に行ってきました~【2】
テコさんとテコさんの料理に会いに、
料理教室へ
カフェテコを閉めた後に、テコさんが始めた自宅での料理教室。
不定期で大人気のため「日程発表と同時に予約で埋まる」という、
なかなか(参加権を得るのが)過酷なレッスンだ。
なのに1年足らずで40回参加したというつわものも。
カフェテコからのファンで、
子育てと仕事の合間を縫って、何度も通っている、という人もいる。
「好き」の力って本当にすごい。
教室は、油山にほど近い住宅街の一軒家。
バスを降りると、空気が澄んで気温も1~2度低く感じられた。
着いた家は、昭和初期のような和モダンのテイスト。
期間限定の借家だそうだが、
テコさんの好みで集めていた家具や日用品が、
最初からそこにあったように馴染んでいる。
この日の参加者は定員の5名。
まずは、テコさんが煎れてくれた温かいお茶を飲みつつ、
レシピをみながらレッスンの段取りを確認。
以下、料理教室の様子。
切る、剥く、入れる、混ぜる、捏ねる、盛るetc.…
料理とはつくづく“手”をかける作業なのだな~と思う。
料理をする手はどれも、綺麗でやさしい。
“美味しい”と喜んでもらえた時の
幸福な気持ちを増やして欲しい
この料理教室には、若い人から年配の女性まで
幅広い年齢の参加者が訪れる。
「意外だったのが、中高年齢層の女性でも、料理に不慣れな方が結構いるということ。
自己流でずっとやってきて、包丁を使うのも苦手、という方もいらっしゃいます」。
その年代の女性が、仕事や家事、子育てのピークを過ごしたのは
おそらく1980年~2000年頃。
*女性の社会進出が進み
*昔のようには、母親やお姑さんからみっちり料理を習わない
*かといって、今みたいに、ネットでその都度、検索できる環境もない
*気軽に行ける料理教室も多くはなかっただろうし
*一方で、便利な道具やお店、手軽な加工品も増え、不便じゃないし…
と、原因はいくつも思い当たる。
「私が料理教室を再開したのは、料理が苦手だと思っていらっしゃる方にも、
好きになるきっかけをつくれれば、と思ったからなんです」
とテコさん。
「料理をすることの楽しさやときめき、美味しく作れた時の喜び、
誰かに食べてもらった時、“美味しい”と喜んでもらえた時の幸福な気持ちを増やして欲しいな…と。
そうすればもっと、料理を好きになってもらえるんじゃないかと思って」。
一方、「最近は若い人が料理上手なことも多く、料理への関心も高いと感じる」とのこと。
若者の料理への関心やスキルが上昇傾向だったり、
長い間、料理を敬遠してきた人が、“もう一度““改めて”と向き合ってみたり。
家庭の味、手料理の割合は 減る一方かと思ってたから、
これはなんだか明るい話題だ。
>>>『cafe Teco』のテコさん~料理教室に行ってきました~【3】に続く
(つづく)
【いとなお】
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