MADEin2014spring

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写真・文寺脇あゆ子今や全国的に名を馳せる福岡の名物書店。2013年には、選書を担当する2つの空間が福岡市内に誕生しました。BOOKS KUBRICK[福岡市]ブックスキューブリックうんです。1つの店で呼ぶのは難しいから、最近は、長崎書店(熊本)などと手を組んで、九州ツアーを企画しています」。作り手の声が生で聞けることは、とても贅沢で、この上なく幸せな時間となる。そして、2013年、福岡市内に『ブックスキューブリック』が選書を担当するブックコーナーが2カ所誕生した。1つは、長崎市・佐世保市・雲仙市の合同アンテナショップ『キトラス』、もう1つは、『D&DEPARTMENT FUKUOKA』(P32)だ。「本はモノと組み合わせやすく、世界が広がるツールになります」と大井さん。書店を飛び出し、街に出現した『ブックスキューブリック』の棚。そこにある本をきっかけに、本の世界に興味を持つ人が増えることを、大井さんは願っている。全国誌の書店特集などに必ず名を連ねる『ブックスキューブリック』。2001年にオープンしたけやき通り店は約15坪、2008年10月にオープンした箱崎店は約25坪という、こぢんまりとした空間ながら、大型書店とは一線を画した展開で、福岡の本好きたちを魅了している。「大型書店で一日中、本を選ぶ時間を持つことが理想ではあるけれど、今の人たちは忙しくて時間がありません。本好きな人のツボをきちんと抑えて、コンパクトだけど健全に機能している本屋をしたかったんです」と話してくれたのは、この店の店主の大井実さん。『ブックオカ』の実行委員長でもある大井さんは、近年、さまざまなジャンルの著者や編集者、アーティストを箱崎店のカフェに招き、トークイベントを行なっている。「ミュージシャンが新譜を発表したら地方キャンペーンに出かけるように、本の世界でも新刊が出たら、著者や編集者が話に行けるといいと思半年に1回程度発行されるフリーペーパー『キューブリックマガジン』まちの本屋さんを訪ねてvol.2401