MADEin2014spring

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服が少ない」こと。母乳をやれるような前開きの服、シワになっても気にならない服、洗濯してアイロンもかけずにすぐ着られる服。そして少しオシャレ。そんな服がなかなか見当たらない。そこで結婚前に服飾の仕事に就いていた上杉さんは育児の合間に自分で服を作ったのだとか。今では自宅隣の蔵を改装して工房兼ショップをオープンし、活動の幅を広げつつある。ラクに着られるように、服の身幅はゆったりめ。だけどルーズに見えないのは生地がしっかりしているからだろう。生地が丈夫でくたびれず、ベーシックなデザインだから長く着られるのも利点。「ポケットは必ずつけます」と言うように機能的なところもママさんに人気。糸島の小さな工房で生まれたオリジナルブランドから目が離せなくなりそうだ。スタッフが「とにかく着心地がいいんです」と太鼓判を押すように『atelier an one』の服の魅力はその素材とデザインにある。素材のほとんどはリネン。心地よい肌触り、耐久性、洗ったあとの風合いを重視し、東京の生地屋と直接やりとりして注文。ときにはショップオリジナルの糸、生地も注文する。それらを使って工房でサンプルをつくり、スタッフが実際に着てデザインを見直し、そしてやっと糸島の工場で縫製。縫い上がった品を洗濯機で洗って天日干しし、さらにほつれがないか確認するという手のかけようだ。オーナーでデザイナーの上杉知子さんは育児をきっかけに服づくりを始めたという。子どもを抱える女性の悩みは「着たい着心地のよさを求め糸や生地にこだわって糸島に住み、育児や家事をしながら服のデザインから販売まで行なう上杉知子さん。atelier an oneアトリエアアンワン12