MADEin2013spring

MADEin2013spring page 44/52

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僕はこのページで何度も紹介しているとおり義足使用者です。また、義足同様、欠損した身体機能の一部を補ってくれるモノで、もっと一般的な眼鏡の使用者でもあります。僕にとって、眼鏡は義足と同じ、決して妥協が許....

僕はこのページで何度も紹介しているとおり義足使用者です。また、義足同様、欠損した身体機能の一部を補ってくれるモノで、もっと一般的な眼鏡の使用者でもあります。僕にとって、眼鏡は義足と同じ、決して妥協が許されないモノなのです。最初は少しの不具合でも、後々、痛みや頭痛の原因となって大きく跳ね返ってきたりするものですから、その選択は慎重を極めます。身体の一部となりうるアイテムは、単なる無機質なモノではなく、血の通った〝思いやりデザイン?でなくてはならないのです。そんな僕の要望を見事にかなえてくれるのがこの眼鏡です。まずこの眼鏡がどんなに優れたものであるかは、その特徴のひとつである「アンチテンション機能」について説明しなければならないでしょう。この機能はその名の通り、レンズにテンション(圧力)をかけない構造で、レンズに歪みを生じさせないよう設計されているのです。具体的にいうと、左右のレンズをつなぐブリッジと呼ばれる部分にあるピン1点によって、レンズがフレームから独立したかたちで固定されています。これによってフレームに力がかかってもレンズにそれが伝わらず、レンズの歪みが生じることを防いでいるのです。そして、もうひとつの特徴がその素材。「ポリフェニルサルホン」という新素材を採用し、一般的なナイロンフレームでは実現できない、わずか7gという超軽量に仕上がっています。アレルギーフリーで医療器具や哺乳瓶などにも使われている素材で、弾性も復元力にも優れており、快適なかけ心地を実現してくれています。人間工学に基づいたアイウェアデザインユニバーサルデザイン鑑定家兼鍛冶職人見習いの浅草ケンヂがバリアフリーでもユニバーサルでもない、「思いやり」デザインについて講義します。Vol.6増永眼鏡Kazuo KawasakiのAntitension EVOアンチテンションエヴォ44