MADEin2013spring

MADEin2013spring page 41/52

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その後、女性陶芸家のもとでろくろを習った後、1年間は佐賀県・有田の窯業学校へ。週一日のペースでろくろ科に通っていたそうだが、磁器の職人による指導は厳しく刺激になったという。工房を構えたきっかけは、手に....

その後、女性陶芸家のもとでろくろを習った後、1年間は佐賀県・有田の窯業学校へ。週一日のペースでろくろ科に通っていたそうだが、磁器の職人による指導は厳しく刺激になったという。工房を構えたきっかけは、手に入れた電気窯の置き場に困ったことから。当時、芸術村はまだ鶏のいる鶏舎もあり、岡崎さんが借り手第一号だった。「ビニールを貼っただけの小屋を大家さんや主人と自分達で改装して大変でしたね?。落ち着いたのはここ6、7年くらいです」と振り返る。その後はテレビの取材をきっかけに、地元の雑貨店をはじめ、各地のギャラリーやショップから声がかかるようになっていった。「陶芸を仕事にしたい気持ちはありましたが、アルバイトして土が買える程度でも続けられればよかったんです。作ることがただ楽しくて、自分の世界に浸っていたらこうなっていた感じなんですよ」。取っての部分が鼻に見えることからピノキオカップと名付けられたカップやおひなさまなど、思わず顔が緩んでしまうほんわかした作風でファンの多い『陶房芽』の岡崎順子さん。岡崎さんは糸島市在住。「芸術村」と呼ばれる元鶏舎を改装した建物をアトリエに作陶して16年になる。もともとは大阪の出身。ご主人の転勤で20代の頃に糸島へ越してきた。土地勘のないまま西方面が子育てしやすいと勧められ、海が近いこの町をすぐに気に入ったという。現在、大学生になる2人のお子さんがまだ小さかった頃、たまたま市内に子連れで行ける陶芸教室を見つけ、その楽しさにハマッた。「子育ても充実していて、エネルギーが有り余っていたんです。手びねりの教室だったんですが、粘土に触れるのが楽しくて、へんてこな造形のものを作っては先生からよく窯に入れにくいと言われていました(笑)」。めぐむ取ってとドット柄で顔のように見える「ピノキオカップ」は代表作。大1900円、小1000円。左が現在、右が初期のおひなさま作品。形式にとらわれず、家族で愛でて成長を祝えるようにユーモラスでコンパクトな雛飾りを提案している。オブジェや蓋ものなどを展開している「おうちシリーズ」。オブジェ600円~。41