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column

July 02, 2018

くじゅうの麓、白丹のルスカ scene3
【7月】 雨音を聴きながら

雨霧に霞む高原の一本道をドライブ。道のむこうは見えたり消えたり。



【7月】 雨音を聴きながら


雨が降り続いている。

田畑は潤い、木々の葉、道端の雑草は雨を吸ってさらにつやを増してゆく。
高原の一本道は雨に溶けて消え入るように伸びている。
その消え入る中へ進んでゆけば雨霧の中から次々に道が現れる。

人生はまさにドライブ!などと
歌のフレーズを口ずさみながら雨音の中を駆け抜けてゆく。
白丹に来るようになってから雨の中のドライブ、撮影がとても好きになってきた。

 

白丹駐在所のおまわりさんは雨の日も風の日も(もちろん晴れの日も)、子供たちの登下校を見守っている。

雨の夕暮れ時、白丹地区のスズラン街灯がアスファルトをキラキラ照らし始める。

 

竹田市で昭和時代に撮影された8ミリを集め、
それらをつなげて編集し地域映画にしようというプロジェクトが進められている。

集められた8ミリは300本を超え、完成に向けて様々なイベントも開催されている。

その映画の製作過程を冊子としてまとめることになり、
その編集を僕たちルスカファクトリーが担当することになった。

それ以来イベントがあるごとに僕は白丹に滞在し、竹田市の各地に出かけている。
ちなみに白丹から竹田市中心部までは車で約20分。

先日開催されたイベントは「昭和の同窓会」。
昭和55年、竹田高校の一年生が8ミリで制作した映画を、
かつての同級生たちが集まって見ようというもの。

制服時代の自分が映し出されるたびに笑い声が響いていた。
ちなみにルスカの代表ヤスタケさんは偶然にも昭和55年竹田高校1年生。
仕事ついでの同窓会となったのだった。

 

タケハチシネマプロジェクト

「昭和の同窓会」 この日は昭和55年竹田高校1年生の集まり。

 

また数日後、映画に使用する音楽の録音が行われた。
地元のミュージシャンたちによる演奏なのだが、この映画のために作詞作曲されたオリジナルだ。
竹田市って才能豊かな方々が集まっている。

映画も冊子も10月に完成予定。


近所の方から夏野菜をいただいた。
雨音もいいけど夏の日差しも待ち遠しい(本音)。

ときどき近所の方が野菜を届けてくれる。

 

 

 

【今日のルスカ】

降ったりやんだりの日、ルスカの窓より。



●写真・文/川上信也
 

■■プロフィール■■
●川上信也/フォトグラファー。1971年愛媛県松山市生まれ。
福岡大学建築学科卒業後、大分県くじゅうの法華院温泉山荘に1997年より5年間勤務。その間にくじゅうの風景写真、アジアの旅風景を撮り続ける。
その後福岡でプロ活動を開始し、様々な雑誌の撮影に関わり、風景のみならず、自然光を生かした人物、建築、料理など、様々な撮影を行なっている。
ライフワークとして九州の自然風景、身近な人々のポートレートを撮り続けており、定期的に写真集を出版、写真展やトークショーを開催している。
◎webサイト:『川上信也 Photographer』⇒ https://shinya27.wixsite.com/kawakami