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column

August 23, 2017

二十四節気 アロマのヒント ⑰
【処暑】8/23~9/6
貴婦人の手袋~ネロリでハンドケア~

太陽の運行をもとに一年を二十四に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)。
細やかな自然の変化を感じとり、日々の暮らしが豊かになるヒントを
このコラムで伝えていけたらと思います。
by Sakura

     
 

【ネロリ/ビターオレンジの花】
17世紀末、イタリアのネロラ公国の公妃が愛したビターオレンジの花。その花からわずかしか採れない希少で高級な精油がネロリです。気品のある明るい香りを公妃はこよなく愛し、なめし皮手袋のにおい消しとしても使用されたことから「ネロリ精油」と呼ばれるようになったといわれています。

 


~処暑~
貴婦人の手袋~ネロリでハンドケア~

  

暑さが少しずつやわらぎ、
朝夕は涼風が吹く初秋のころ「処暑」に入りました。

夜になると庭先から聞こえる虫の音に、秋の気配が漂い始めます。

本来の七夕はこのころ。
新暦の7月7日は梅雨のまっただ中…
天候に恵まれず見えないことが多い天の川も、
この時期になるとすっきりと晴れた秋の夜空に輝いて見えます。

夕涼みながらほっと一息つけるころ、
身体のメンテナンスに集中するのもよいですよね。

日焼けと乾燥でカサカサした肌や指先…
保湿ケアにはとくに気を配りたい時期です。

肌に弾力を与えてくれるネロリの精油で手作りしたネイルオイルは
乾燥した爪だけでなくハンドケアにも使えて便利ですよ。

ネロリは“貴婦人の手袋”といわれるほど気品の漂う香りで
高級香水にも使われているので、香水がわりに手首につけるのもおすすめです。

朗らかで優しい気持ちになり、
幸福感で心を満たしてくれる精油です。

処暑の末候には、秋風に揺れる稲穂も姿をあらわします。

実りの秋を迎える前に、
夏の疲れを癒し心身の不調をしっかり整えておきたいですね。

 

 

<ネロリの精油>


ネロリ精油の抽出には開花したばかりのビターオレンジの花しか使えないため、
一輪ずつ手摘みで収穫されます。
1gの精油を抽出するにはネロリの花が約4000輪も必要とされます。
シトラス・グリーン・フローラル調が合わさった優しい香りは、
心を鎮め、不安を和らげてくれます。
またスキンケア効果に優れるため、老化した肌や妊娠線予防によく用いられます。
 
●科名:ミカン科
●主な産地:イタリア、フランス、モロッコ、チュニジア、ポルトガル、スペイン
●抽出部位:花
●抽出方法:水蒸気蒸留法
●主な成分:リナロール、酢酸リナリル、リモネン、ネロール、ゲラニオール
●主な働き:抗うつ、不安軽減、細胞成長の促進、血行改善、更年期障害の緩和、しわを防ぎ肌に弾力を与える
    

 
 
 
<簡単アロマ術⑰…ネイルオイル> 

 
[材料]15ml容器分
・ネロリの精油…3滴
・カレンデュラ油…3ml
・ホホバ油…12ml
※カレンデュラオイルはマリーゴールドの花をひまわり油などで浸出させてつくられたオイルで、優れた保湿効果をもっています。
   
 [作り方]
①ビーカーにキャリアオイルを入れる
② ①にネロリ精油を入れて混ぜ合わせる
③ ②を容器に移す

 

 
●写真・文/Sakura


■■プロフィール■■
●関 友美…アロマセラピスト。
カウンセリング重視のアロマセラピー『Sakura』として活動中。鹿児島県出身、霧島市在住。
学生~社会人時代と福岡&東京で過ごし、イベンター、レコード会社のプロモーター、情報・出版、芸能マネージメント業などに携わる。
多くの人との出会いの中で、様々な問題や悩みに触れ、相談を受けることも多数。癒しの大切さを知り、ヒーリングを学び始める。
日本アロマ環境協会・認定アロマセラピストとして資格を取得。
聴覚障害特別支援学校の児童に向けたアロマセラピー他、出張セラピーやワークショップ等を行なう。