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column

March 03, 2017

二十四節気 アロマのヒント⑥
【啓蟄】3/5~3/19
春の草花でデトックス!

太陽の運行をもとに一年を二十四に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)。
細やかな自然の変化を感じとり、日々の暮らしが豊かになるヒントを
このコラムで伝えていけたらと思います。
by Sakura


【菜の花】
ビタミン、ミネラルなどたくさんの栄養を含む植物。独特の苦みはケンフェロールという苦味成分によるもの。体内に余分なものを蓄積させないように働きかけるだけでなく、溜まったものを体外へ排出したり燃焼させる作用もあります。辛味成分のイソチオシアネートは貧血予防や血行不良を改善する働きがあります。

 



~啓蟄~

春の草花でデトックス!

寒さがやわらぎ、土の中で冬ごもりしていた虫や小動物が顔をのぞかせる頃。
穴を啓いて地上へと這い出してくることからこの時期を「啓蟄」と呼びます。

草木も芽吹く軽やかな季節です。あちらこちらに若緑色の野草も目に入ってきますね。
菜の花やふきのとうなどの野草の香りは五感を目覚めさせ、
その苦味は冬のあいだに体にたまっていた老廃物を出す効果があるといわれます。

野生動物が春に木の芽や草の芽を食べるのもデトックスのためだそうです。
生きるために必要なものを与えてくれる、自然の不思議を感じますね。

私たち人間も身体の中から余分なものを出して新しい春を迎えたいところです。


春を告げる身近な食材として愛されている菜の花。
あのほろ苦い独特の風味はポリフェノールの一種であるケンフェロールという苦味成分からでてくるのものです。
良薬口に苦し…というように栄養たっぷりの植物なんですよ。
旬を味わうという意味でも栄養バランスの面からもぜひ取り入れていただきたいです。

同じようにデトックス効果に期待できるアロマ精油「ジュニパーベリー」もおすすめです。
ジュニパーという植物の名はあまり聞き慣れないものですが、お酒の「ジン」といえばご存じの方も多いのでは?
ジン特有のあの香りは、じつはジュニパーの香りなのです。
ジンを飲んでスッキリした気分になるのはジュニパーの香りが大きく作用していたんですね。

アロマ精油だけでなく、草花の香りを楽しんだり、摘み草料理を食すのも
広い意味でアロマテラピーと捉えることができるのではないでしょうか。

草木が萌え、鳥がさえずり、花が開く…春の兆しはささやかな喜びで満たされています。
暖かい日差しがこの先に待っていると思うと土の中から顔をのぞかせる小動物みたいにワクワクしてきますね。


 

<摘み草料理・菜の花の辛子和え> 


[材料 2人分
・菜の花…1束

[調味料
・醤油…大さじ1
・砂糖…少々
・ダシ汁…大さじ1/2
・酒…小さじ1
・練り辛子…小さじ1弱

1.菜の花は根元を切り落とし水にさらす。

2.沸騰した湯に塩少々(分量外)を加え、菜の花を茎から入れる。
  30秒~1分ほどゆで色が鮮やかになったら水にさらしてザルに上げ、よく絞って半分に切る。

3.ボウルに調味料を入れてよく混ぜ、茹でた菜の花と和える。
  (あっという間にできますよ!)

 


<簡単アロマ術⑥…手浴> 

温かいお湯を入れた洗面器に精油を1~2滴加え、手を入れるだけですぐに手浴ができます。
毛細血管が集まっているので、手を温めてあげるだけで心身のリラックスにもつながります。
ハンドマッサージ前に行なうと相乗効果が期待できますよ。


●ジュニパーベリー
科名:ヒノキ科 / 抽出部位:果実 /抽出方法:水蒸気蒸留法
主な成分:α-ピネン、カンフェン
主な身体への働き:頭脳明晰作用により集中力を高めます。
体内の毒素を排出、身体機能を活発にします。また浮腫をとる効果もあります。
主な心への働き:新しいことにチャレンジしたい時、断捨離したい時に効果的です。

 


●写真・文/Sakura


■■プロフィール■■
●関 友美…アロマセラピスト。
カウンセリング重視のアロマセラピー『Sakura』として活動中。鹿児島県出身、霧島市在住。
学生~社会人時代と福岡&東京で過ごし、イベンター、レコード会社のプロモーター、情報・出版、芸能マネージメント業などに携わる。
多くの人との出会いの中で、様々な問題や悩みに触れ、相談を受けることも多数。癒しの大切さを知り、ヒーリングを学び始める。
日本アロマ環境協会・認定アロマセラピストとして資格を取得。
聴覚障害特別支援学校の児童に向けたアロマセラピー他、出張セラピーやワークショップ等を行なう。