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column

June 30, 2016

季節のうつわと皆敷
其の九:文月(ふみづき)

プレスガラス PINK
皆敷:里芋の葉と楓

[器:プレスガラス PINK] <br /> サイズ:タテ、ヨコ 13.5㎝、高さ 2.5㎝/ 時代:大正時代/状態:良好<br />  価格:6枚…13000円、1枚…2300円(いずれも税別)<br />  備考:バラ売り対応可、送料別途 http://hototogisu.me/archives/2591/<br />  [皆敷:里芋の葉と楓]<br />  里芋は中心に親芋ができ、そのまわりに子芋、さらに孫芋、ひ孫芋と、1つの種芋から続いてできるので子孫繁栄の縁起物としてお正月料理にも使われます。 楓(かえで)の語源はその様「蛙手(かえるで)」から転じたもの。水かきのように切れ込みの浅い葉のものを“楓“と言い、この時期の楓は添えるだけで涼を感じることのできる葉っぱの代表格。

[器:プレスガラス PINK]
サイズ:タテ、ヨコ 13.5㎝、高さ 2.5㎝/ 時代:大正時代/状態:良好
価格:6枚…13000円、1枚…2300円(いずれも税別)
備考:バラ売り対応可、送料別途 http://hototogisu.me/archives/2591/
[皆敷:里芋の葉と楓]
里芋は中心に親芋ができ、そのまわりに子芋、さらに孫芋、ひ孫芋と、1つの種芋から続いてできるので子孫繁栄の縁起物としてお正月料理にも使われます。 楓(かえで)の語源はその様「蛙手(かえるで)」から転じたもの。水かきのように切れ込みの浅い葉のものを“楓“と言い、この時期の楓は添えるだけで涼を感じることのできる葉っぱの代表格。




文月


雨がしとしと降り続いています。

畑の山芋の葉っぱが雨で濡れてツヤツヤと深い緑色に見えます。
近寄って見ていたら、葉っぱの上で雨粒がコロコロと玉のようにすべり、踊ります。

一粒が落ちると、また一粒、そしてまた一粒と一緒になって
それが大きな粒となり…の繰り返し。
見ているだけで心がすーっと、そしてふっくら丸くなっていきます。

その昔、この雫を硯に落とし
思いを寄せる人への心をしたためるという習慣があったとか。
そんな話を小さな頃に聞いたなっと思い出します。


今回、器は大正時代の四角形のプレスガラスを合わせてみました。

ガラス越しに差し込む柔らかい光を雫に見立てました。
キラキラとした光は、ジメジメしたこの季節に涼やかさを感じさせさせてくれます。
手におさまった感じは、少し重量感もありしっとり馴染みます。

ガラスの生地の小さな気泡が混じっていたりするのは、
この時代の特徴でもあり、なんとも言えずよかったりします。

器と、葉っぱで涼を感じてみませんか。





 
●写真・文/三嶋亜希子

■■プロフィール■■

『器と、そのまわり 杜鵑草(ほととぎす)』代表。骨董商。器コーディネーター。
幼 い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。短大卒業後、広告制作会社、広告代理店勤務などを経て、器コーディネーター へ。2013年より骨董商として始動。現在は骨董商でありながらも、皆敷(※)のスタイルを用いたテーブルコーディネート等、福岡を拠点に活動中。
◎webサイト:『杜鵑草』⇒ http://hototogisu.me/

(※)皆敷(かいしき)とは
器に盛る食べ物や、神饌(しんせん)の下に敷く木の葉や紙のこと。
山の葉や野の花を料理に添えて、季節感や清潔感を表すもので、日本料理の大切な特色の一つと言われる。