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August 23, 2026

ゆるり楽しむ*季節と薬膳 2
第三十七話【処暑】実は給食でもおなじみ!「涼拌三絲」って?

◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳  2 ◇◆

おいしく食べて幸運体質!
気軽に楽しめる“薬膳”のお話、第2シリーズ。

季節の変化を示す暦

二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて
よく食べる料理や行事食の薬膳的魅力をお伝えします。


■庭のミント
暑くても元気なミント。あやかりたい!(by ゆうゆう)


第三十七話【処暑】
実は給食でもおなじみ!「涼拌三絲」って? 

国際中医師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。

おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおすすめしています。

8月23日から9月6日、二十四節気の「処暑」。

暦の上では、夏の厳しい暑さが峠を越し、秋の気配が感じられるようになる頃。
実際には、まだまだ暑い日がありそうです…秋よ早く来て~!

そんな暑い日に食べたい「涼拌三絲(リャンバンサンスー)」という料理をご存じですか?



「 涼拌三絲は薬膳です!」

さて、どんな料理でしょう?

ヒント(1)中華料理の冷菜としてよく出てきます。

ヒント(2)千切りにした3種類の食材を、酢や醤油、ごま油などで和えた料理です。

正解は!

給食でもおなじみの「中華風春雨サラダ」ですよ~と言えば、
「ああ!あれ好きだった!」「家でよく作るよ!」という方も多そうです。

どういう意味かと言うと、

◆涼(リャン):涼しい、冷たい

◆拌(バン):和える、混ぜる

◆三(サン):3種類

◆絲(スー):糸状の細いもの

「3種の食材を細く切って和えた冷菜」という意味です。

本場中国では、具材は決まっておらず、野菜やお肉、魚介などをいろんな組み合わせでいただきます。
この、「いろんな食材を組み合わせる」というところが、とても薬膳的だと思うんです。
薬膳は、季節や体調に合わせて食材を選び、食べることで不調の改善につなげようというものです。
季節の薬膳としての「涼拌三絲」や、自分の体調に合わせたオーダーメイドの「涼拌三絲」が作れるわけです。



給食でおなじみ「中華風春雨サラダ」
人気メニューだそうですよ!

◆給食の「涼拌三絲」の薬膳的効能を見てみると…

①きゅうり
 体の熱を冷まし、潤いを補う。余分な水分を出す。口喝、むくみに。

②にんじん
 消化器系を整える。潤いや血を補う。目のトラブル、食欲不振、消化不良に。

③錦糸卵(鶏卵)
 潤いと血を補う。病後や虚弱体質の体力アップに。精神不安、不眠にも。

④春雨(緑豆)
 体の熱を冷まして、余分な水分を出す。暑気あたり、むくみに。

⑤春雨(じゃがいも)
 消化器系を整え、気を補う。疲労、食欲不振、消化不良に。


春雨が2つあるのは、原料によって働きが違うからです。
春雨は、緑豆やじゃがいもなどのデンプンから作られます。

緑豆の春雨は、「体の熱を冷ます」「余分な水分を出す」働きです。
同じ働きを持つきゅうりと合わせれば、夏向きの料理になりますし、むくみが気になるとき、雨の日に調子が悪くなりがちな方に向いています。

じゃがいもの春雨は、「気を補う」「胃腸の働きを高める」働きで、体を温めも冷やしもしません。

「気」は体を動かすエネルギーのこと。
疲れているとき、胃腸の調子が悪いときに向いています。

ちなみに、緑豆春雨は熱に強く伸びにくいので、炒め物や煮込み料理に、
じゃがいもの春雨は味がしみやすいので、和え物に使いやすいです。

そして、冷たくして食べるから「涼(リャン)」=冷菜なんですが、冷やさない場合は「拌三絲(バンサンスー)」と言うそうです。

きゅうりと緑豆春雨の組み合わせは夏向きと言いましたが、
では、寒い時期はどの食材を使うとよい?

寒い時は、体を冷やさないことが大事です。

春雨はじゃがいもをチョイス。
体を温める食材としては、鶏肉、しょうが、ねぎ、大葉などがあります。
ゆでた鶏肉やおろししょうがを加えて、薬味にねぎを散らす…
こうすれば、熱を冷ますきゅうりを使っても、冷えすぎは防げます。
きゅうりも置き換えたいなら、千切りのキャベツはどうでしょう?
これを冷やさずにいただくとよいと思います。

こんなふうに、目的に合わせて食材を選んで調理する。
これが薬膳です。
「拌三絲」って、見事に薬膳向きな料理なんですよね。




▶アレンジレシピ
【夏の終わりの涼拌三絲】
にんじん、豆苗、黒きくらげの組み合わせです。

■夏の終わりの涼拌三絲(中華風サラダ)
レシピ参考 →☆(サイト:『薬膳 悠々』)


まだ汗をかく時期なので、潤いと血を補うにんじんで水分を保ち、汗と一緒に失われる気を黒きくらげで補います。
暑さ対策には、豆苗の余分な熱を冷ます働きを活用します。

春や秋にもおススメな組み合わせです。

夏の疲れを秋に持ち越さないために!
季節に合わせた食材で「拌三絲」はいかが?

 

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●文/熊谷優子

■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…
のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医師、国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。

薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/



つづく・・・
>>>次回は9/7
頃に更新予定です。


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