column
July 02, 2026
季節の副菜と台所道具[第17回]
7月…木のまな板でトントン。アジの薬味和え
旬の食材を使って
ひと手間かけて作られた副菜は
立派なごちそう。
便利・時短が当たり前の時代ですが
家庭料理と、消えつつある優秀な台所道具たちを
ちょっと見直してみませんか?

木の台所道具で1番使うのが多分まな板。使う度に洗って乾かすので、私は複数枚をローテーションしています。頻繁に使うのは柳(写真左)と青森ヒバ(右)。大きさも大事で5人家族の私が1番使いやすいのはH18cm×W36cm(青森ヒバ)です。いずれも10年以上使っていますが今のところ目立った黒カビや反りはありません。ただ表面が多少毛羽立ってきたのでそろそろ削り直しを検討中。手入れをしながら長〜く使う私の相棒です。
第17回
7月…木のまな板でトントン。アジの薬味和え
梅雨もそろそろ終盤。私が住む福岡では山笠(7/15)の頃に梅雨が明けると言われています。
こんなジメジメした時季に気になるのがカビ。
台所道具には様々な木の道具がありますが、代表的なのが「まな板」ではないでしょうか。
最近は木のまな板はカビが生えそう、手入れが面倒そう、という理由で敬遠されつつあるみたい。
日本の梅雨から夏にかけては高温多湿で確かにカビ対策は大切。
でもだからと言ってプラスチックのまな板だってカビたり色素沈着したりします。
その度に漂白剤を使うのは果たして安全でしょうか??
私が使っているのは「青森ヒバ」の木のまな板。
東北地方の寒い地域で育った常緑針葉樹です。
耐久性が高くて抗菌作用がとっても強い。
防虫効果もあってヒノキみたいな爽やかな香りがします。
木自体が柔らかいので包丁の刃あたりが優しく、体に響きません。
適度な弾力もあるので包丁の刃を痛めにくいのもポイント。
ヒバに限らず木のまな板は、プラスチックのそれに比べて柔らかく、私たちの体にも包丁にもとっても優しい道具なのです。
木のまな板と言えばイチョウの木が有名ですよね。
料亭の板前さんはイチョウのまな板を使っている事が多いような気がします。
ちなみにプロが好む御三家は、柳、朴(ほお)、イチョウだそうです。
一方家庭用として人気なのはヒノキ。
ヒノキは抗菌性もあってイチョウより軽いのがいいみたい。
歳をとって台所道具はなるべく軽い方が良いという方にはヒノキがオススメです。
そうそう、私の母は普通の木のまな板だと重いからってことで厚さ1cmぐらいの薄〜いヒノキを使ってました。
びっくりするぐらい軽かった!
あんまり薄いと反らないか心配でしたが「柾目(まさめ)」(※年輪が真っ直ぐでストライプになっているもの。)だったので大丈夫でしたよ。
木のまな板を選ぶ時はなるべく「柾目」を選びましょう。
柾目の方が反りにくくてひび割れしにくいからです。
使う時はまず最初に表面を軽く濡らしましょう。
ニオイ移りを防げるし食材から出る油分や色素が木に入り込むのをある程度防げます。
そして使ったらすぐに洗う。そして乾かす、が大事です。
乾かす時には縦に立てかけるのが一般的ですが、私が買ったまな板専門店の方からは絶対に横に立てかけて乾かして!って言われました。
今、10年以上使っていますがこの方法で乾かしてて未だにほとんどカビていません。
乾かしている途中で一度天地をひっくり返すのもいいみたい。
とにかく風通しがとっても大事。
早く乾かそうとして直射日光に当てたりコンロ横に置いたりしてると反りの原因に。
結構注意事項が多い、ですかね?やっぱり木のまな板はハードル高いですか?
気を付けるポイントが習慣化すればなんてことはないのですが…。
それにもしカビても大丈夫!
まな板を買ったお店や台所道具を取り扱うお店で削り直してもらえば、また新品同様に蘇ります。
体と包丁に優しい木のまな板、是非試してみてくださいね。

小さいサイズのまな板もあると便利。これはH15cm×W25cm。果物やパン、ちょっとした薬味を切る時に大活躍。

右が柾目。左は板目。年輪が真っ直ぐでストライプになっているものをなるべく選びましょう。水捌けがよく、反りに強いので手入れがしやすいです。
<レシピ>
■□■アジとオクラの薬味たっぷり胡麻和え■□■
【材料】
●アジの刺身 半身分
●オクラ 5本
●大葉 5枚
●茗荷 1本
●すりごま 大1〜1.5
●醤油 大1
●みりん 小1/2
●ハチミツ 小1/2
【作り方】
①大葉を千切り、茗荷を小口切りにし、それぞれを水につけて5分程度アク抜き。ザルに上げる。
オクラを湯がき、斜め輪切りにする。
②ゴマを擦る(市販のものでも良い)。その中に醤油、みりん、ハチミツを入れる。
③ ②にアジを入れ、しっかり混ぜたらオクラを入れる。
④器に③を盛り①の大葉、茗荷を上から乗せる。

大葉、茗荷を切ってから5分ほどつけ、アク抜きする。

胡麻醤油にアジを入れ、しっかり味を馴染ませてからオクラを入れる。

■アジとオクラの薬味和え
いつものお刺身を夏野菜と薬味でさっぱりと。ゴマの風味も加わり食欲をそそります。暑い日に是非。
●文・写真/高木尚子
■■プロフィール■■
●高木尚子…家庭料理愛好家
20代から約30年間、料理研究家・桧山タミに師事。
『97歳料理家桧山タミ先生の台所おさらい帖』(文藝春秋/2023年発行)で料理を担当。
2023年博多大丸で開催の『桧山タミ台所展』企画・主催メンバー。
雑誌にレシピ提供、不定期に料理教室開催。3児の母。
つづく・・・
>>>次回は8/2頃に更新予定です。
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月いちカフェ『コアラのおやつ』が始まりました
編み物教室『amo-amo(アモアモ)』が毎週木曜に開催している木曜ニットカフェ。
そのコラボカフェとして、高木尚子さんの『コアラのおやつ』が毎月第4木曜に登場します。
第4木曜予定ですが、他の木曜やイベント日の営業もありますので、
最新情報は当面『アモアモ』のインスタでご確認ください。→☆
▶7月の『コアラのおやつ』営業日
7/23(木)…13:30~17:00
【場所】
アトリエオフィスcomogomo(コモゴモ)内
(福岡市中央区薬院2-3-5 エコール薬院 602 →MAP )
地下鉄「薬院大通り」駅からすぐ




