column
August 02, 2025
季節の副菜と台所道具[第9回]
8月…ミネラルたっぷり!ぷるるん黒蜜ゼリー
旬の食材を使って
ひと手間かけて作られた副菜は
立派なごちそう。
便利・時短が当たり前の時代ですが
家庭料理と、消えつつある優秀な台所道具たちを
ちょっと見直してみませんか?

ついに、ついに始まってしまった夏休み。夕食に加えてお昼ご飯作りに大奮闘の日々。おまけにデザートまで要求されて・・・。そんなママに材料3つで簡単に作れてミネラルたっぷりの黒蜜ゼリーはいかがでしょうか?プリンカップに1つずつ流し込むのもいいけど、「流し型」に流し込んで食べたい時に食べたい分だけサーブするのもオススメです。
第9回
8月…ミネラルたっぷり!ぷるるん黒蜜ゼリー
1年の中で1番暑い季節がやってきましたね〜。
気温が体温超えの日もあるほど。
それなのにウチの子どもの学校では夏休み中のプールの開放がなくなってしまいました。
監視員の不足とプールでの熱中症予防のためです。
プールで熱中症??イマイチよくわからない話です。
なので子どもたちは下手するとずーっと家にいてダラダラダラダラ。
そこでそんな時は、子どもと一緒に夏にピッタリの黒蜜ゼリーを作っています。
材料はたったの3つだけ!
黒糖、水、ゼラチンです。
黒糖はサトウキビからできたお砂糖で、カリウムが豊富。
他にもビタミンB群やカルシウム、マグネシウム、ポリフェノールと栄養たっぷりです。
たくさん汗をかくこの時期のミネラルチャージにオススメです。
ゼリーはプリンカップに流し込んで作るのもいいのですが、
食べ終わって洗う時にカップの内側にゼリーの残骸がついているのがちょっとイヤ。
なので私はステンレス製でゼリー離れの良い「流し型」推しです。
流し型は和菓子や和食作りによく使われる道具の一つで
外側の箱と内側に取手付きの中受けの底板がセットになった二重構造。
取手を上に引き上げれば、固めたゼリーや寒天が簡単に取り出せる仕組みですごく便利です。
食べる分だけカットしてお気に入りのお皿に盛れば、お客様にもお出しできる夏のスイーツになりますよ。
ゼリー以外にも我が家では度々、この流し型が登場します。
お正月のお節料理の時の松風作り。
味付けした鳥ミンチを平らにならしてオーブンで焼きます。
バレンタインデーには刻んだチョコレートと生クリームで生チョコ作りに。
卵と出汁と調味料を混ぜた卵液を蒸して作る卵豆腐、などなど。
素材がステンレスというのも使い方に広がりを持たせている感じ。
作ったことはないけどケーキも焼けるんじゃないかな。
レアチーズケーキならゼラチンで冷やし固めるだけだから絶対イケると思う!
是非自分なりの使い方を探してみてくださいね。

■我が家の「流し型」
大きい方が150×135×40mmで小さい方が120×125×40mm。今回作った黒蜜ゼリーは大きい方で作っています。
■□■黒蜜ゼリー■□■
【材料】
●黒糖 180g
●水 3カップ
●板ゼラチン 6枚(約14g)
【作り方】
① 鍋に3カップの水と黒糖を入れて火にかけ煮溶かす。
② 板ゼラチンを氷水でふやかす。
③ ①に②を入れて溶かし混ぜる。流し型を濡らす。
④ ③をザルで濾しながら流し型に流す。
粗熱が取れたら冷蔵庫で3〜4時間冷やし固める。

取手を上にあげたらつるんと出てきます。包丁でのカットもしやすい。

来客の時は好きな抜き型で抜いてお出しするのも素敵。抜いた周辺のところは刻んでアイスクリームなどに添えても。
つづく・・・
>>>次回は9/2頃に更新予定です。
●文・写真/高木尚子
■■プロフィール■■
●高木尚子…家庭料理愛好家
20代から約30年間、料理研究家・桧山タミに師事。
『97歳料理家桧山タミ先生の台所おさらい帖』(文藝春秋/2023年発行)で料理を担当。
2023年博多大丸で開催の『桧山タミ台所展』企画・主催メンバー。
雑誌にレシピ提供、不定期に料理教室開催。3児の母。




