想いにふれる メイドイン

今年の追い山は7/15(祝・月)海の日 じゃ!

column

February 27, 2016

季節のうつわと皆敷
其の五:弥生(やよい)

色絵:印判なます皿、印判湯呑み
皆敷:梅、裏白

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[器:印判なます皿と湯呑み]
● なます皿…直径 15.㎝、高さ 4.5㎝、口台 7.8㎝
価格:1万1000円(税別)※5枚(セット売り)
http://hototogisu.me/archives/2275/
●湯呑み…直径 約11.0㎝
価格:6500円(税別)※5客(セット売り)…2種(蛸文様、みじん文様)それぞれ5客をセット売り
http://hototogisu.me/archives/2296/
状態:それぞれ良好/時代:明治時代
[皆敷:梅、裏白(うらじろ)]
梅は年間を通じておめでたいものとして用いられます。裏白はこの時期の皆敷の一種で、葉の裏が白いことから「心の潔白さ」や「白髪になるまで長生きする」という意味もあり使われることが多いです。




弥生

日中は暖かい日も増えてきて、いくぶん日も長くなった気がします。
庭先では梅の花が満開です。

梅の樹の側に寄ると、冷たい空気の中にも
ふわっと梅の花の香りが漂ってきて、
もうほんの直ぐそこまで春が来てるなっと感じます。

今回の葉っぱは「梅」と「裏白(うらじろ)」。
梅は“松竹梅(しょうちくばい)”とされ
おめでたいものとして慶事などに使われます。

裏白は葉の後ろが白く、前の葉が枯れても必ず次の新しい葉が出てくることから、
常に栄えることを願い用います。
この裏の白っぽい方を上に向けるのは、
(心に)裏表がない真摯な気持ちを表しているとされています。

器は、受け皿も小鉢も、明治時代の印判手(インバンデ)と呼ばれるもの。
図柄にユニークな特徴をもつ印判手は、
今でいうプリントのようなものなので、量産されたものになります。
丈夫さ、使いやすさも手伝ってファンが多い器です。

この小鉢のように見えるものは、実はお湯のみです。
受け皿は「なます皿」と呼ばれるもの。お皿の見込みには「松竹梅」の文様。
そしてなんて可愛いんでしょう!
側面には桜の花がチラホラと描かれています。

もちろんそれぞれとして使って頂くことはできますが、
こうして組み合わせて使うと、楽しみ方はグンと増えますね。

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●写真・文/三嶋亜希子


■■お知らせ■■
【季節の器と、皆敷を楽しむ会】
杜鵑草では2016年1月から骨董の器を使って、皆敷を取り入れた盛付けの会をささやかに始めました。
まだまだ試行錯誤しながらの会になりますが、日々の暮らし、気持ちがほんの少し豊かになれる、そんなお手伝いができたらいいなと思っています。
器が、葉っぱが、そしてお料理が好きな方々とのんびり楽しい時間を過ごしたいと思います
※3月の開催日は未定。決まり次第、こちらのサイトでもお知らせします。
※3月の開催日が決まりました →

■■プロフィール■■

『器と、そのまわり 杜鵑草(ほととぎす)』代表。骨董商。器コーディネーター。
幼 い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。短大卒業後、広告制作会社、広告代理店勤務などを経て、器コーディネーター へ。2013年より骨董商として始動。現在は骨董商でありながらも、皆敷(※)のスタイルを用いたテーブルコーディネート等、福岡を拠点に活動中。
◎webサイト:『杜鵑草』⇒ http://hototogisu.me/

(※)皆敷(かいしき)とは
器に盛る食べ物や、神饌(しんせん)の下に敷く木の葉や紙のこと。
山の葉や野の花を料理に添えて、季節感や清潔感を表すもので、日本料理の大切な特色の一つと言われる。