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August 22, 2024

ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第四十二話【処暑】9月1日は「防災の日」!薬膳的に非常食に加えたい食べ物ベスト5

◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆

おいしく食べて幸運体質!

季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。






第四十二話【処暑】
9月1日は「防災の日」! 薬膳的に非常食に加えたい食べ物ベスト5

国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。

おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。

 

8月22日から9月6日は、二十四節気の「処暑」。
厳しい暑さが和らぐ頃。
とは言え、まだまだ暑い日が続きそうです。
朝夕は涼しくなり始める頃ですが、そうなって欲しいと誰もが思っていそうなこの夏(汗)。

さて、「二百十日(にひゃくとおか)」「二百二十日(にひゃくはつか)」という言葉を聞いたことありますか?
立春から数えて210日目、220日目のことで、「農家の厄日」とも言われます。
台風シーズンで農作物の被害が心配される時期という意味です。
今年は8月31日と9月10日がそれに当たります。

そして、9月1日は「防災の日」。
これは、関東大震災が起きた日に由来するのですが、
地震も風水害も多い日本、防災について考えることはとても大切ですよね。


そこで! 今回は「薬膳的に非常食に加えたい食べ物ベスト5」を発表します!

災害に備えた食品ストック、何をどれくらい?という情報は、他に譲るとしまして(※参照)、
薬膳的に見た働きから、非常食に入っているといいのでは?とワタクシが考える食品です。
ベスト5に限らずオススメはありますし、体質によってオススメも違いますし、
もっと大事なものが!というお考えもあるでしょうけども、少しでも参考になれば幸いです。

※農林水産省「災害時に備えた食品ストック」→



 

以下、食材と薬膳的効能と併せて見ると…


◆オススメ1:煎り大豆、煎り黒豆

節分の豆まきで使われる、煎った大豆。
黒豆は黒大豆のことで、煎ったものは黒豆茶としても販売されています。
どちらもそのまま食べることができ、噛むので満腹感も得られやすいです。
薬膳的には、体を動かすエネルギーである「気」を補うので、疲労回復や元気をつけるのによい働きがあります。
 大豆:気を補い、脾(消化器系)を整える、
 黒豆:血流をよくする、血を補う、気を補って脾(消化器系)を整える、むくみ解消


◆オススメ2:レーズン(干しぶどう)

気血を補う働きで、元気をアップ!
干しぶどうはブドウ糖が多く、体内で素早くエネルギーになり、疲労回復の一助に。
パクパク食べるより、口に含んでゆっくり噛むのがオススメです。


◆オススメ3:トマト缶

災害時には野菜が手に入りにくくなります。そんな時にあると便利なトマト缶。
調理にも使えますし、そのまま食べても、水で薄めてトマトジュースにしても。
トマトは体の潤いを補い、のどの渇きを癒します。
また、ストレスで高ぶりやすい「肝」を鎮める働きがあるため、
イライラや不安感、鬱々とした気分を和らげるのによさそうです。


◆オススメ4:切り干し大根

水で戻せば加熱せずに食べられるので、野菜不足の強い味方!
ストレスが多い環境では、気の巡りが滞りやすいのですが、大根は気を巡らせる働きがあります。
肺や脾(ひ・消化器系)を整えるので、そちらに不調が出やすい人には特にオススメです。


◆オススメ5:ハーブ
ハーブ?と思うかもしれませんが、ハーブには、香りで気を巡らすもの、
ビタミンが豊富なものなどがありますし、ハーブティーとして飲めば気分転換にもなります。
例えば、ミントは気の巡りをよくし、清涼感のある香りで気分をスッキリ!
ただし、体を冷やす性質なので、寒い時期は香りをかぐだけでも気を巡らせます。
ハイビスカス(ローゼル)やローズヒップはビタミンCが豊富です。
野菜から摂取できない時にあるといいと思います。


いずれも保存がきく食品ですが、ローリングストック(賞味期限を考慮して、古いものから消費し、消費した分を買い足す)してくださいね。
普段から食べ慣れていれば、災害時にも「あれがある!」という安心につながりそうです。
では、普段使いの例として…



 

▶お料理の例では・・・
【黒豆・レーズン】…黒豆とレーズンの薬膳茶
黒豆とレーズンには、上で挙げたような働きのほか、成長や老化を司る「腎(じん)」を養う効果も。
滋養強壮やエイジングケア(老化防止)にどうぞ!


食材の1つ1つにカラダやココロによい働きがあります。
それを知ることで、日ごろの不調や疲れを改善したり、
災害など非常時には、カラダとココロをなるべく損なわないようにしたりする。

薬膳には、そんな役割があると考えています。

 

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●文/熊谷優子

■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…
のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。

薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/



つづく・・・
>>>次回は9/7
頃に更新予定です。


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