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June 05, 2024

ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第三十七話【芒種】
あなたは緑茶派?コーヒー派? 知っておきたい飲み物の薬膳

◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆

おいしく食べて幸運体質!

季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。






第三十七話【芒種】
あなたは緑茶派?コーヒー派? 知っておきたい飲み物の薬膳


国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。

おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。


6月5日から20日は、二十四節気の「芒種」。
稲や麦などの種を蒔く頃。
わが家地方では、6月上旬に梅雨入りすることが多く、恵みの雨が田んぼを潤す時期です。
でも、今年は全国的に梅雨入りが遅いとのこと。
雨に打たれない紫陽花は、何を思っているのでしょう…。

梅雨よりも先に暑くなるのかも…?!
暑い時期に気になるのは、水分補給。
ということで、料理教室やワークショップなどでもよく聞かれる、
飲み物の薬膳的働きについてのお話です。





薬膳的効能を見てみると…

◆緑茶:体の熱を冷ます。体を潤し、渇きを止める。
頭や目をすっきりさせ、心を落ち着かせる。
消化を促進するため、食後に飲むのがオススメ。むくみにも。

◆烏龍茶:体の熱を冷ます。
消化促進、食べたものの脂肪を溶かすとされ、食べすぎや肥満予防に。むくみにも。

◆紅茶:体を温める。渇きを止め、心を落ち着かせる。むくみにも。

この3つは、どれも「茶の葉」から作られます。その違いは、発酵させるかどうか。
緑茶は発酵させずに乾燥・加工したもの。
烏龍茶はそこまで発酵させないもの(半発酵茶)、紅茶は発酵させたもの(完全発酵茶)です。

加工の方法で違うお茶ができるのが面白いですし、
茶葉にもたくさんの品種がありますから、おいしさもいろいろ!
自分好みを探す楽しみがありますね~。

薬膳的特徴としては、発酵度が上がるほど体を温める方向にいきます。
冷やす→温める、の度合いで言うと、「緑茶→烏龍茶→紅茶」となります。
冷えが気になるときは紅茶がオススメ!
緑茶や烏龍茶は、温かい状態で飲んでも、体を冷やす性質。
「冷えは万病の元」、冷やしすぎはよくないですから、薬膳的には常温で飲むのがオススメ!です。

また、利尿作用があるものは、水分代謝をよくするのでむくみ改善にいいのですが、
水分が体外に出すぎるのはNG。飲む量には気をつけて!


◆麦茶:体の熱を冷まし、消化を助ける。暑気あたりの予防に。
カフェインを含まないので、お子さまや妊婦さん、高齢の方にも。

◆コーヒー:体を温めも冷やしもしない性質。
心を安らげるので、不安感がある、精神的に疲れている、集中力が続かないなどのときに 。
眠気、むくみ、二日酔いにも。

◆ココア:体を温めも冷やしもしない性質。
気を補い、体を丈夫にする。疲労回復、むくみにも。

◆黒豆茶:体を温めも冷やしもしない性質。
血流や水分代謝をよくし、潤いと血を補う。
消化器系をととのえる。疲労回復やむくみ、エイジングケアに。


私は、好みとしてはコーヒー派。
夏でも暑くてもホット一択です。
体を冷やしたくないのもありますが、コーヒーを淹れるときの湯気と一緒に立ち上ってくる、あの香りがたまりません!
香りの癒し効果も、心を落ち着かせる働きの1つだと思いますね。

黒豆茶もよく飲みます。飲むエイジングケアですよ!
お豆ごといただくのが、さらにオススメ!

▶お料理の例では・・・
【緑茶】…自分で作ろう!ほうじ茶
以前のコラムで、ほうじ茶は作れる…と書いたのですが、どうやるの?とよく聞かれまして。
ほうじ茶は、緑茶を煎る(焙煎する)のですが、簡単にできます。
火を入れるため、緑茶よりは体を冷やす性質がゆるやかになり、味わいスッキリ、
和洋中の料理と合わせやすいです。

飲み物もそれそれに働きが違います。
自分の体調に合ったものを選びたいですよね?!

ぜひぜひ選んでくださいませ。

 

 


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●文/熊谷優子

■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…
のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。

薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/



つづく・・・
>>>次回は6/21
頃に更新予定です。


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