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May 20, 2024
ゆるり楽しむ*季節と薬膳
第三十六話【小満】
夏のはじめのカラダとココロ養生
◇◆ ゆるり楽しむ*季節と薬膳 ◇◆
おいしく食べて幸運体質!
季節の変化を示す暦
二十四節気(にじゅうしせつき)に合わせて
気軽に楽しめる“薬膳”のお話しです。
第三十六話【小満】
夏のはじめのカラダとココロ養生
国際中医薬膳管理師の“ゆうゆう”こと熊谷優子です。
おいしく食べて幸運体質!を目指して、
気軽にできる薬膳をおススメしています。
5月20日から6月4日は、二十四節気の「小満」。
太陽の光をあびてあらゆる生命が生長し、満ち始める頃。
秋にまいた麦が育って、実のつまった穂が風に揺れる「麦秋」が美しいです。
そして、この頃から少しずつ暑さが増していきます。
わが家地方では、先週、30℃を超える日がありまして…まだ5月半ばなのに!
暑さ対策で運動会が春になったのに!びっくりげっそりです(笑)。
暑いと、冷たいものを食べ飲みたくなりますね~。
アイスクリームやビールが恋しいです。
ですが、まだまだ夏序盤の今から冷たいものをたくさん摂りすぎると、
いざ夏本番!なときにダルくなったりバテたり、胃腸の調子が悪くなったり、
集中力が落ちたり…といったことが起きやすくなります。
カラダを冷やしすぎない程度に熱を冷まし、失った潤いをチャージするには…
はい、薬膳の出番ですよ!
カラダの熱を冷まして潤す食材をいただきましょう!
そして、夏に養生したいのは「心」。
心臓をはじめとする循環器系であり、精神や思考を司る「ココロ」のことです。
「心」を養う食材も摂りたいですね。
夏が旬のものには、そういった働きを持つものが多いんです。
自然はすごい!
例えばその薬膳的効能を見てみると…
◆スイカ:体の熱を冷まし、渇きを止める。余分な水分を出す。
暑気あたりや口喝、ほてり、むくみ、二日酔いに。
◆メロン:体の熱を冷まし、体を潤す。余分な水分を出す。
暑気あたりや口喝、むくみ、疲労回復に。
◆トマト:体を潤し渇きを止める。体の熱を冷ます。
肝や胃の調子を整える。口喝や暑気あたり、食欲不振に。
熱中症対策にもばっちり!
特に、スイカとメロンはウリ科の植物、働きが似ています。
どちらも「心」を養うので、もやもやイライラを除く働きがあるんですよ。
そんな働きもですが、スイカやメロンが出てきたら気分が上がりますよね?!
「わあ!」という気分の高揚も、もやもやイライラによさそうですよね!
それにトマト。いつかの夏祭りで、冷やしトマトを丸かじりした思い出があります。
木桶に浮かんだトマトが、注がれる冷たい水にくるくる回って、キラキラ光を反射して、とってもキレイでした!
食べずにはいられませんでした(笑)!
トマトは夏野菜ですが、栽培の関係で、出回りは今くらいが最盛期かもしれません。
今時期のオススメです!
▶お料理の例では・・・
【メロン・トマト】…カラダ潤す2種のスムージー
①メロン&アーモンドミルク ②トマト&ミルク
熱を冷まして潤すメロンとトマトに、「心」を養いココロを落ちつかせるアーモンドと牛乳を合わせました。
氷は入れずに飲んで欲しいです!
夏のはじめは水分&栄養補給とココロ養生!
バテないカラダづくり、やっていきましょうね~。
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●文/熊谷優子
■■プロフィール■■
●熊谷優子(ゆうゆう)…のんびり薬膳料理研究家
久留米市を中心に『薬膳悠々』として活動。
国際中医薬膳管理師、野菜ソムリエプロ、伝統発酵醸師の資格を持つ。
マイペースに薬膳を続けていたら、長年の冷え性・低血圧・胃弱が改善、気力も充実!
スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が幸せになる食事づくりを提案。
薬膳・発酵料理教室、季節や体調に合わせたオリジナル薬膳茶体験など。
◎webサイト:『薬膳悠々』⇒https://www.yakuzen-yuyu.com/
つづく・・・
>>>次回は6/5頃に更新予定です。
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