column
December 10, 2015
ふくしゃんプロローグ
~切子のふくしゃん誕生 後編~
ふくしゃん プロローグ
~切子のふくしゃん誕生 後編~
福岡では ふくしゃんは
憧れのマレーグマとマレーバクがいる
福岡市動物園でイソウロウ生活。
カラスのパッカーは役者に憧れているので
キャナルシティと博多座の間で ホームレス生活です。
福岡にやって来て1年が過ぎても
ふくしゃんは 辛子明太子を食べられずにいました。
動物園の仲間達も今まで辛子明太子を食べた
経験がないと知り とても驚きました。
来園者の弁当でも 明太子を発見できずにいました。
先日 知床半島に住むシマフクロウの次郎さんから
空輸で魚卵が届きました。
ふくしゃんは 魚卵を見つめながら思うのでした。
“この魚卵を 辛子明太子に変身させたい。”
辛子明太子への思いが ピークに達した夜。
ふくしゃんは 不思議な夢を見ました。
目の前に突然
辛子明太子が現れて こうささやきました。
私は真子と申します。
明日から切子となり 売られる身。
そんなことプライドが許しません。
それならいっそ
あなたにこの身を捧げます。
ふくしゃんは 大喜びで真子を食べました。
翌朝 目覚めると
ふくしゃんの体は 辛子明太子に変身していました。
この日から
“切子のふくしゃん”としての活動が始まりました。
(つづく)
*『ふくしゃん プロローグ』は前・後編です。
<<<「前編」はこちら
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■■作者プロフィール■■
●9cue(キュー)
福岡在住の造形作家。木や鉄、金具や工具、ボタン、植物etc.…と、様々なものを組み合わせて作る作品は独特のアンティークな風合い。ひとつひとつ息吹 を吹き込まれたキャラクターたちは、ユーモラスであたたかな魅力を放つ。ペンダントなどの小物から、大物のオブジェまで、さまざまなものを手掛けている。 2015年4月に初の作品集『cherry』を発行。
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