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column

August 09, 2021

いいにおいのする台所研究所 第28回
【グラノーラ教室ルポ】 ご縁が繋がるデー

ワクワク。

場所の名前は、「いいにおいのする台所研究所」。
ここで私が皆さんと食べものの話をするのです。
誰に気兼ねすることなく、
最初から最後までずっと食べものの話をするのです。

ドキドキ。

ここでしばらく時間をかけて趣旨説明をします。
これを読んで、そういうことなら私も食べものの話をしに行きたいな、
と思ってくださったらば、あなたもどうぞスタジオへお越しください。
by natsuko kawakami






28)【グラノーラ教室ルポ】 ご縁が繋がるデー


季節の挨拶は、もはや「あ」のつく鬱陶しいヤツ、しか思いつかないので
割愛します!!!

より良いグラノーラ(についてのおしゃべり)のために
市内の各スーパーへ行ってオートミール調査を行なう日々からはや半月……。

今回は特に、いろんな曜日、いろんな時間帯の講座を設定して
参加してくださる方にとっていつ開講するのがいいのか、なども検討しました。
その中で、もともと1パターンのレシピで展開する予定だったグラノーラを
全く異なる作り方で2パターンご紹介することになったのも
参加者の方に楽しんでもらいたい、という工夫の結果から実現しました。

そして火曜【夜の回の枠が埋まるの
早いこと早いこと……。






さて、いつものようにレポは、
『Joice on the Table』さんのポップアップショップ
大忙しの伊藤さんをとっ捕まえてお願いしました!!!

細かいところまでいつもありがとうございま〜〜〜す!



。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°+ °。°


はーい。
ではここからはわたくし、伊藤がお届けします。



■■『夏の滋養にグラノーラ、甘納豆。』
   by いいにおいのする台所研究所 ■■

7月17日(土)の回…午後の部
7月20日(火)の回…午前・夜の部


今回も、参加者同士の自己紹介から始まったリアル教室。

「甘納豆」「グラノーラ」についてもいろいろと語っていただく中、
好きだけど、自分で作ったことはない。
市販のものを食べています、という方がほとんどでした。

そして面白かったのが、グラノーラと甘納豆の関係性。
グラノーラ好きは、ほぼそのまま「甘納豆も大好き!」という方が多く、
(そういう講座だったからか…)
当初、軽いノリで加わった甘納豆コーナーでしたが、
茹で時間問題、煮汁をどうするか、などなど、
皆さんの熱い視線(と熱心な質問)を浴びたのでした。



以下、写真とともにルポをお贈りします。


※写真は7/17、20の回が混ざっています

まずは今回の影の主役⁉甘納豆から。 甘く煮た金時豆を用意。 豆の煮方にうるさい(でも調理法はゆるい)カワカミ所長お手製の豆がツヤツヤと並んでいます。

金時豆をオーブンでドライにしたら、何かをまぶしましょう!砂糖…もいいけど、これ以上甘くするのもアレなので、いろいろ試した所長のおすすめは、ゴマ、シナモンパウダー、ココナッツパウダーなどなど。今日はきなこにしてみました!そのほか、お好みのスパイスなど試してみて!

出来立てを味見しつつ、パッケージされたお土産甘納豆も持って帰っていただきます。花豆・黒豆・大納言を使った『シナモン甘納豆』。(写真上もお土産の和グラノーラ)

デモや実技の合間に大事な素材のお話も。豆、オートミール、ナッツ、ドライフルーツ、油、砂糖、お土産の「和グラノーラ」に使ったそば粉の話などなど。

そしてグラノーラ作り!好きな&気になるナッツやドライフルーツを盛り盛り入れて作ります。

ドライフルーツも、「フランス産のしょうが」「イラン産無農薬グリーンレーズン」等、産地がいろいろで面白いです。北海道あずきの甘煮(ドライ)のさりげない甘さとスナック感は、そのままポリポリ食べると止まらない!と大好評に。

オーブンで作るグラノーラ班と、フライパンで作るグラノーラ班に分かれて、ナッツとドライフルーツ、豆やチョコなどを選びます。初めて見る食材もあり、「これ、どんな味?」「これも入れたい!」など、迷いながらも楽しい時間。

ナッツを計る。オートミール100gなら50g。「50gって結構あるね」。これもやってみて初めて分かる感覚。

ドライフルーツも味と彩りも考えながら。

選んだナッツ類を刻む。お好みで細かくしてもザクザクでもOK!

薄力粉、砂糖、オイルにオートミールをさっくりと混ぜる。難しいこと一切なし!シンプルな作業でどんどん進む。



オーブン班のグラノーラ準備ができました。

お次はフライパン班。鉄のフライパンに油と砂糖を入れて火にかけます。ちなみにこの日、使用したのは、なたね油ときび砂糖。

オートミールとナッツも投入。いいにおいがするまで炒めます。炒めている間は、鉄のフライパン談義に。鉄のフライパンについて、「使いたいけど踏み出せない」「家にあるけど使ってない」という方が多いようで、質問がどんどん出る!前回の講座内容がここでも活躍。

バットにあけてドライフルーツを加えます。「グラノーラは、最初はしっとりしますが、冷ますとサラサラになります」とカワカミ所長。



左がフライパン、右がオーブンで作ったグラノーラ。しっとり感、サクサク感、オートミールの存在感。並べると違いがわかりやすかったです。

 


さぁ、グラノーラはこれで出来上がり!
オーブングラノーラとフライパングラノーラを食べ比べて、
どちらが好みか、これを減らして、あれを足して…などなど、アレンジの話まで。
「これなら作れそうです」「今度作ります!」と話されていた方も多く、
一度作ってしまえば皆さん、もうお手のものという感じでした。


そして最後は、片付けながら「ヘチマスポンジ」体験です。

 

こちらも意外と盛り上った「ヘチマスポンジ」体験。所長の家から持ってきた1枚200円くらいの品。「そう安くもないし、かなり硬くてゴワゴワなんですけど、環境や身体のこと考えるとこういう選択肢もあるよな~」というお話。


先にだいぶ脅されたせいか、「そんなに使いにくくないかも」「水を吸うと柔らかくなる」「割とイケる」という評価を得たヘチマスポンジ

作ったグラノーラとは別に用意されたお土産。『そばと三年番茶』『ココナッツとほうじ茶』等の和のグラノーラと、『シナモン甘納豆』。

最近人気のカカオニブもトッピングに登場。これだけつまんで「美味しい!ハマリそう!」という人も。





こちらはおまけの【夜の部】ショット。

プチ夜食にはは、カワカミ所長お手製のちらし寿司が登場。ほどよい酸味と甘みが染みわたります。つまみにも箸休めにもなる、青のりクラッカー、ドライフルーツとナッツのラム漬けロールなども振舞われました。

【夜の部】のみ、乾杯用に『カヴァ・ブリュット・レセルバ』。ワインフィッターの和久田さん(@wakku8)に選んでもらいました。「クリエイティブな方たちが飲まれるということで、普通のフレッシュなカヴァより、もう一歩奥深さや複雑さがあるこちらをセレクトしました」と和久田さん。参加の皆さんからは、「グラノーラにも合う♪」と好評でした。

前回のアンケートに「もっと布巾があるとよかった」という声があったのを受けて、早速作成。作ったのはもちろん所長。この“かわかみ”印、消しゴム判子だそうです。

 

以上、写真&ルポからお返ししまーす!



。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°+ °。°

ありがとうございました!

いや、なんのご縁が繋がったかというとですね。

今回参加してくださった中に、拙著の読者の方が数名おられまして。
遠くは関西にお住まいだった方が福岡へ転勤されてとか、
四国に、という方で以下同文、という具合だったんです。
あの本を書いたのはどげなヤツな?
という感じなのか、どうかわかりませんが、
講座をきっかけに、ワタクシを訪ねようと思い立ってくださったわけなんです。

そういうのって、自分でいろいろ言うのもアレですけど
なんかうれしいじゃないですか。
ほくほく。ホクホク。

さ、次、次!!!
少し涼しくなった頃にまた伊藤さんと企画会議します!
何を作ろうかなあああ。
カワカミ、懲りませんよ〜〜〜。
いつか参加したいなあ、と心に秘めているあなたの心を
ググッと動かすテーマを考えますからね!
このコラムをどうぞご愛読くださいませ。

 

 

所長が選りすぐった食材たち。添えてあるドライのイチゴは佐賀産なのでほぼ地物。






<メイドイン編集舎より>
第3回リアル料理教室『夏の滋養にグラノーラ、甘納豆。』
無事に終了いたしました!

この「無事に」というのが、なかなか難しい昨今。
今回も、感染症対策に奔走しながらの
かなり負荷のかかったリアル教室でしたが、
ご参加の皆さんの明るさ、前向きさ、そして思慮深さに助けられながら、
所長カワカミとともに、ヘトヘトながらもニコニコのゴールと相成りました。

参加者の中には、
昔からあった小さなご縁を手繰り寄せて、今日、ここに至った、
というような方が何人もいて、不思議で嬉しい気持ちになりました。

皆さま、どうもありがとうございました!



以下、終了後のアンケートより一部抜粋。
感想など、ご参加の方々の声を掲載させていただきます。


・グラノーラと甘納豆、なかなかない組合せ!素敵です。

・話が面白くて楽しい。時間が足りないくらいでもっと聞きたい。

・暮らし方も伝わる講座でした。丁寧に暮らすことの愉しさが伝わってくる。

・豆とオートミールを身近に感じられた。

・材料入手のところから教えていただけてありがたかったです。

・レジュメがあったのでついて行けました。

・レジュメにノンブルをつけてくれると嬉しい。

・グラノーラ&甘納豆。どちらも好物ですが、自分で作ろうという発想がなかったため、とても魅力的に感じました。

・難しい作業もなく、材料も揃えやすそうで、家でも早く作ってみたいです。

・タワシや鉄鍋等、こだわりのお話も楽しかった。

・グラノーラ以外にもたくさんの情報をいただき、とても楽しく美味しい時間でした。




次回の開催も予定しておりますので、
引き続き『いいにおいのする台所研究所』をよろしくお願いします。



つづく・・・
>>>次回は8/24頃に更新予定です。


前の記事を読む>>>『いいにおいのする台所研究所』



●写真・文/川上夏子

■■プロフィール■■

●川上夏子(かわかみ・なつこ)
1974年福岡生まれ。グラフィックデザイナー。ではあるけれども、著作があり、スタイリングもやるし、料理家さんの日雇いアシスタントもやります。
日々マッキントッシュの前に座りながら、頭の中はほぼ「何を作り何を食べるか」でいっぱいであります。
アラフィフの入り口に立ち、いよいよ人生の総まとめとして「食べものの作り手」として本格的に仕事をしていきたいと考えています!趣味は健康管理。
[著書
『小夏を探す旅』(2020年)
『ぼくらのいえができるまで できてから』(2016年)
『福岡のパンとお菓子の小さなお店』(2013年)
『福岡のまいにちごはん』(2012年)