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column

April 19, 2021

いいにおいのする台所研究所
第21回 よもぎーランド開園。

ワクワク。

場所の名前は、「いいにおいのする台所研究所」。
ここで私が皆さんと食べものの話をするのです。
誰に気兼ねすることなく、
最初から最後までずっと食べものの話をするのです。

ドキドキ。

ここでしばらく時間をかけて趣旨説明をします。
これを読んで、そういうことなら私も食べものの話をしに行きたいな、
と思ってくださったらば、あなたもどうぞスタジオへお越しください。
by natsuko kawakami






21)よもぎーランド開園。 

ワタクシの住む福岡では、ちょうど桜が終わって新しい年度に切り替わる頃、
よもぎの新芽が出てきます。よもぎーランド開園!!!

ウチは敷地内に家屋と畑があるのですが、家屋小さめ畑デカめという一風変わった住まいでありまして、
その辺は拙著『ぼくらのいえができるまで できてから』(書肆侃侃房)でくどくど紹介しているのですが(宣伝)、
その畑に、よもぎがわんさか生えています。

ほとんど手を入れてない荒地のような畑で、草や木をかき分けてすすむと、
毎年必ず同じところによもぎが群生しています。
大きめのザルを持って畑に降り、新芽を摘み集めます。
やはり空気の新しい朝がおすすめ。
新芽は見たらわかるくらいはっきりと色が浅く、まだ開いていない状態で茎の先に摘まれるのを待っています。

大きなボウルに水をはり、摘んだばかりのよもぎを放ちます。
虫やら他の草をここで選り分け、ザルにあげてから、葉の整理をします。
新芽と、そのすぐ下の葉あたりまでを摘み、太めの茎を外します。そしてさっと湯がきましょう。

 

 

ここでグッと青が鮮やかになりました!
水気を簡単に絞り、絞りすぎに注意し、包丁で荒めにザクザク切ります。
すり鉢にイン!丁寧にすり潰しましょう。

 

 

本日は白玉団子にします。

すり鉢にそのまま白玉粉を振り入れ、さっき少し残した水気で粉を練っていきます。
よもぎの繊維がぎっちり残るくらい濃いのが好きなので、
様子を見ながら白玉粉を入れ、足りなければ水分も手指に浸しながら足します。

最後は手でしっかりと団子を練りましょう。3分くらいは練り続けます。

 

 

 

お湯を沸かして、丸めた団子を湯がきます。
最初は団子は沈みますが、すっと浮かび上がってきます。
この浮かび上がったタイミングから2分から3分、グツグツ湯がきます。

水に放してゆっくり冷やします。この日はあんこがなかったので黄粉とみたらしで。

 


やっぱいいなぁ。よもぎ。大好物。

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って感じで講座をお届けしております。

それぞれ、技術のいる難しいことではないけれど
少し手をかけて素材に寄り添いながらできる台所料理についての講座です。

よもぎは本当に限られた季節もので、ウチで採れるのも家族の一食分なので
講座にすることができないためコラムでお届けしてみました!
次のリアル講座も仕込み中ですので、もう少しお待ちください。





つづく・・・
>>>次回は2021年の5/4頃に更新予定です。


前の記事を読む>>>『いいにおいのする台所研究所』



●写真・文/川上夏子

■■プロフィール■■

●川上夏子(かわかみ・なつこ)
1974年福岡生まれ。グラフィックデザイナー。ではあるけれども、著作があり、スタイリングもやるし、料理家さんの日雇いアシスタントもやります。
日々マッキントッシュの前に座りながら、頭の中はほぼ「何を作り何を食べるか」でいっぱいであります。
アラフィフの入り口に立ち、いよいよ人生の総まとめとして「食べものの作り手」として本格的に仕事をしていきたいと考えています!趣味は健康管理。
[著書
『小夏を探す旅』(2020年)
『ぼくらのいえができるまで できてから』(2016年)
『福岡のパンとお菓子の小さなお店』(2013年)
『福岡のまいにちごはん』(2012年)