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column

July 07, 2020

いいにおいのする台所研究所 第1回
『いいにおいのする台所研究所』、はじめます。

ワクワク。

場所の名前は、「いいにおいのする台所研究所」。
ここで私が皆さんと食べものの話をするのです。
誰に気兼ねすることなく、
最初から最後までずっと食べものの話をするのです。

ドキドキ。

ここでしばらく時間をかけて趣旨説明をします。
これを読んで、そういうことなら私も食べものの話をしに行きたいな、
と思ってくださったらば、あなたもどうぞスタジオへお越しください。
by natsuko kawakami

 

玄米に赤米を炊き込んだおにぎり。すり胡麻もたっぷり

 

 



1)「いいにおいのする台所研究所」、はじめます。


おはようございます。こんにちは。
はたまた、こんばんはでしょうか。

ワタクシ、前置きや言い訳や御託を取っ払い、結論から申し上げますと、
このたび「料理教室のようなもの」をはじめようと思っています。

しかしながら(さっそく言い訳スタート)ワタクシは
グラフィックデザインを主な生業としている者であります。

華々しい料理にまつわる経歴資格はこれといってございません。
結婚して20数年、できる限り日々コツコツと台所に立ってきたというだけの者でございます。

外食も好きな家族ですから、お店を利用して食事をすることも多いですが、
だからこそ、自分で作るときは「外では食べられない食事ってどんなかなー」という心で作ります。

 

例えば、玄米を少し搗(つ)き、ぬかの風味を残すため研がずに炊く。

素性のわかる野菜の皮や根や灰汁まで余すところなく食べ尽くす。

お菓子なら色のついた砂糖を使い、豆の煮汁をそのまま生かす。


プロの料理人が基本の基本として守っている決まり事を、
自分の家族が日々三食食べるなら、という視点で見直して、
ワタクシの日々の食事はできあがります。

 

南瓜の皮でキンピラ。梅雨になると南瓜です



そんなワタクシが(はい、ここから大きく出ますよ)料理について、
いや、健やかな人生の礎となる食生活について、台所から語りたい。

そんな研究発表のような場所としての、料理教室のようなもの、
その名もいいにおいのする台所研究所

だから先生ではありません。所長です。


そう言えば以前取材したごはん屋さん(女性)がおっしゃっていました。

「料理が好きで友だちを家に呼んで作ってあげたりするうちに
 〈店出せるよ!〉って言われて真に受けた」と。

ワタクシもまあ、だいたいそれに近い感じです。

友人と集まって料理教室の真似事をするうちに本気でやりたくなったわけです。

なかなか会えない友人たちとの女子トークの合間の、ではなく、
まじで、真顔で、ネチネチと、ワタクシは食べものの話をしたいのです。

 

つづく・・・
>>>次回は7/21頃に更新予定です。

 

キャロットケーキはねっちりとした食感がポイント。スパイスも効かせて

 

 

 

●写真・文/川上夏子

■■プロフィール■■
●川上夏子(かわかみ・なつこ)
1974年福岡生まれ。グラフィックデザイナー。ではあるけれども、著作があり、スタイリングもやるし、料理家さんの日雇いアシスタントもやります。
日々マッキントッシュの前に座りながら、頭の中はほぼ「何を作り何を食べるか」でいっぱいであります。
アラフィフの入り口に立ち、いよいよ人生の総まとめとして「食べものの作り手」として本格的に仕事をしていきたいと考えています!趣味は健康管理。
[著書
『小夏を探す旅』(2020年)
『ぼくらのいえができるまで できてから』(2016年)
『福岡のパンとお菓子の小さなお店』(2013年)
『福岡のまいにちごはん』(2012年)