column
August 30, 2019
ひとしずくの台湾 ーMade in Taiwanを探しにー
drop14 MITの愛用品
福岡市在住フリーランスライターが綴る
「Made in TAIWAN」をテーマにしたアレコレ。
仕事でもプライベートでも、何度でも訪れてしまう台湾の魅力を
ゆるゆると発信します。
by arei maeda
drop14 MITの愛用品
食の誘惑はもちろん、雑貨ショップやマーケットなどでの買い物も楽しい台湾。
街を歩けば、あちこちで素敵なアイテムに出合う機会が多々あります。
今回は、これまでの旅で見つけて
日常で愛用しているMIT(メイド・イン・台湾)アイテムをご紹介します。
■『藺子(リンツー)』の草編み帽子
台中にほど近い苗栗という村で、藺草(いぐさ)を材料に
伝統的に編まれてきた、手仕事のよさを感じる一品。
若い人のデザインセンスが加わることによって、
『藺子』というブランドに発展し、注目されているアイテムです。
60〜90歳の女性職人によって編まれているそう。
台中のリノベーションスポット『審計新村』で初めて目にして、
その繊細でしっかりとした手編みの技術に感動しました。
かぶるたびに藺草の香りに癒されて、汗などの消臭効果も。
確か6000円ほどだったので、優れた技術のわりに、価格が良心的なのも嬉しいもの。
台北では永康街のギフトショップ『来好』で、
ハットをはじめ、ポーチ類など品数も豊富に取り扱いがあります。
■動物モチーフのTシャツ
動物をモチーフにしたユニークなTシャツやバッグは、
見かけるたびについつい手が伸びてしまいます。
これまで手にしたものの中には、中国語やボポモフォ(台湾のひらがな的なもの)を取り入れてデザインされたTシャツもありますが、
とくに愛着の湧くアイテムが、このファニーな動物たちが主役になったもの。
台湾のデザイナー、emmaApartyが描いたイラストでシルクスクリーンプリントされています。
ショップは『西門紅樓』と、『華山1914』内の台湾デザイングッズが揃うフロアの一角にあります。
旅行中にも、これを着ると楽しい気分になってテンションがアップする一枚です。
◎西門紅樓(台北市成都路10號)
https://www.redhouse.taipei
■メイド・イン・花蓮のオーガニックソープ
台湾では食の安全や健康、環境に対する関心や配慮から
オーガニックの意識が高いと感じます。
自然素材を使った手作り石鹸のブランドが多いのもその1つ。
素材が確かな分、値が張ってしまうのがネックでしたが、
この『Ki媽手工皂』という台湾東部の花蓮で作られているハンドメイドソープは、
天然のエッセンシャルオイルが香り高く、1個100元前後(400円弱)と半分ほどの値段で買えるので、
いつもまとめ買いしています。
ハーブや柑橘系、備長炭などの成分が入った10種類ほどの中から選べて、
パッケージが簡素なのもエコですね。
オーガニックスーパーの先駆け『天和鮮物』で買い求めています。
リップクリームもおすすめ。
◎Ki媽手工皂(Kima handmade soap)
https://www.facebook.com/kimasoap/
台北市中正區北平東路30號
http://www.thofood.com
■『林華泰茶行(リンフアタイチャーシン)』の茶筒
建物の中に製茶工場もあって、ドラム缶くらいの大きな茶缶がいくつも並び、
凍頂烏龍茶など普段買いのお茶から阿里山や梨山の高山茶まで揃います。
旅の思い出がとけ込んだモノは使っていると「あんなことがあったっけ」と
ふと記憶がよみがえったりして、日常にハッピーな気分をもたらしてくれますよね。
あなたの愛用品には、どんなエピソードがありますか。
■来好(ライハオ)
[住所]台北市大安區永康街六巷11號1樓 [営業時間]10:00〜21:30 [休み]無休 [アクセス]東門駅5番出口から徒歩3分 https://www.laihao.com.tw/ |
●写真・文/前田亜礼
■■プロフィール■■
●前田亜礼(まえだ・あれい)/福岡市在住フリーランスライター。
大分県日田市出身。台北のガイドブック執筆をきっかけに、2009年から台湾へ。
以来、仕事の合間を縫っては気まま旅を楽しんでいます。いつかは台湾暮らしを夢見て、中国語と二胡を修業中。