column
May 29, 2019
ひとしずくの台湾 ーMade in Taiwanを探しにー
drop11 旗津半島でシーフードパラダイス
福岡市在住フリーランスライターが綴る
「Made in TAIWAN」をテーマにしたアレコレ。
仕事でもプライベートでも、何度でも訪れてしまう台湾の魅力を
ゆるゆると発信します。
by arei maeda
drop11 旗津半島でシーフードパラダイス
新緑が眩しい季節から梅雨へと…。
活動的になる夏本番を前に、今回は台湾の南にある港町・高雄で
フェリーを利用した小旅行を紹介します。
高雄といえば、海産物のメッカとして知られるところですが、
市内の西方、高雄港に隣接する旗津(チージン)半島もまた、
シーフードや海遊びが楽しめる観光スポット。
旅行者のみならず、地元の人も出かけるローカルな場でもあります。
旗津へは、MRT西子湾から歩いて10分弱の「鼓山」渡船場から乗船。
10分足らずの船旅ですが、風を感じながら海上から町の様子を眺めるのもいいもの。
フェリーターミナル『旗津輪渡站』に到着したら、
何はともあれ腹ごしらえから。
ターミナル近辺にも飲食店は多数ありますが、タクシーをつかまえて、
ゲストハウスのオーナーからもオススメされた『萬三小吃部』を目指しました。
足を踏み入れると、ごった返す人の波と
ずらりと並ぶ海鮮メニューに目移りしてオロオロ状態になりますが、
まずはお店の方に「来たよー」とアピールして席を確保(笑)。
次に、レジで金券を購入したら、
食べたいメニューと引き換えるシステムです(残った金券は換金できます)。
1皿は100〜300元ほど。
嬉しいことに、サービスで旬のフルーツ盛りが出てきます。
※平日限定と書いてありましたが、訪れたのは日曜日。パイナップル盛りのサービスがありました!
エビ、蟹、タコ、貝といったシーフード、青菜炒めやチャーハン、
スープ各種まで充実し過ぎていて迷ってしまうので、ここは直感でセレクト。
鮮度抜群、お手頃価格の海の幸を、
久しぶりに集った友たちとしばし無言で(笑)堪能しました。
さて、半島はターミナルから南端まで片道約9kmほど。
帰り道はたまたまタクシーを拾えましたが、バスやタクシーは利用しにくかったので、
時間があれば、レンタサイクルやバイクでの移動がおすすめです。
今は台湾第二の都市の名を台中に取って代わられた高雄ですが、
港町特有ののんびりした空気感や出会った人たちのラフな優しさ、
旗津や瑞豊夜市といった海鮮パラダイスの魅力に浸れるスポットを含め、
いいところだなぁとしみじみ。
福岡をはじめ、主要都市から直行便があるので、
息抜きしたくなったらひとっ飛びするもよし、
「韓国で焼肉」感覚で「高雄で海鮮旅」はいかがでしょう。
『萬三』のフルーツコーナーで発見したのが、グリーンマンゴーの砂糖漬け! ■萬三小吃部(ワンサンシャオチープー) |
●写真・文/前田亜礼
■■プロフィール■■
●前田亜礼(まえだ・あれい)/福岡市在住フリーランスライター。
大分県日田市出身。台北のガイドブック執筆をきっかけに、2009年から台湾へ。
以来、仕事の合間を縫っては気まま旅を楽しんでいます。いつかは台湾暮らしを夢見て、中国語と二胡を修業中。