想いにふれる メイドイン

福岡ダム貯水率が少ない。節水を心がけよう

column

March 26, 2019

ひとしずくの台湾 ーMade in Taiwanを探しにー
drop09 日月潭ブルー

福岡市在住フリーランスライターが綴る
「Made in TAIWAN」をテーマにしたアレコレ。
仕事でもプライベートでも、何度でも訪れてしまう台湾の魅力を
ゆるゆると発信します。
by arei maeda
  




drop09 日月潭ブルー

 

台湾八景の一つといわれる、南投県にある台湾最大の湖『日月潭(リーユエタン)』

その由来は、湖の中央に浮かぶ拉魯(ラルー)島を境に、
丸形の地形をした東側が「太陽」、西側が「三日月」の形に似ていることから、といわれています。

英語では、Sun Moon Lake。
美しい響き、水面に映る翡翠や紺碧…多彩な青の世界、
陰陽が出合う神秘的なストーリーに惹かれ、一度は行ってみたいと思っていた場所でした。

日月潭へは、台中駅からバスに乗って1時間40分ほど。
台北からだと台北駅に隣接するバスセンター『臺北轉運站』から
國光客運に乗って直行便があります(約4時間)。

高鉄を使って台中駅まで行けば、そこからバスを使って
トータル3時間弱でたどり着けるので、日帰り旅も可能です。

 

高鉄台中駅から日月潭までバスで180元(600円ほど)

 

世界で最も美しいサイクリングコースベスト10に選ばれた日月潭。
景色を見て回るなら、やはり自転車がおすすめ。

バスの終点『水社遊客中心』で下車すると、目の前に自転車レンタルセンターがあったので、
台湾の自転車メーカーGIANTを借りました(地階にGIANTの直営ショップも)。

 

デポジットとパスポートを預けるシステムなので、不安な人はパスポートのコピーを用意して渡しましょう

 

日月潭の周囲は約33キロ。
遊歩道がきれいに整備されていて、さまざまな角度から美しい風景を満喫できます。

サイクリング以外にも、遊覧船やロープウェイを利用して観光できるため、
プランを立てて回ると素敵な時間が過ごせそうです。

一周は(ほぼ休まずに行った場合)3時間ほどあれば回れる距離。

私たちは滞在時間があまりなかったので、
反時計回りで『向山ビジターセンター(向山遊客中心)』までのサイクリングロードを
ゆっくり往復することに。全コースの1/4ほどの距離です。

 

このサインがサイクリングコースの目印

約400メートル続く水上サイクリングロードも。道は整備されているので、走りやすく爽快です

標高749mに位置する日月潭。水深は23.5m

 

湖上に浮かんで見えるのが、拉魯(ラルー)島。
陰陽の中庸に位置する島は、サオ族の聖地であり、
精霊が集う場所とされていたそうです。

 


 
コバルトブルー、エメラルドグリーン…
吸い込まれそうなブルーの世界にしばらくトリップ。
朝靄の景色が最高に美しいといわれるのも納得です。

 

ところどころに記念撮影やひと休みできるスポットが点在

結婚式用の撮影をする姿もあちこちに

 

道々、植物観察したり、のんびりしながらたどり着いたのは、
近代的なデザインが美しい『向山ビジターセンター』。

日月潭の自然ととけ合うように設計されていて、
カフェでしばしお茶の時間を楽しんでから、来た道を折り返しました。

 

 

観光地で知られる日月潭ですが、水力発電所としても利用されています。

もともとはサオ族が暮らす地でしたが、漢民族の移住や土地開発、
統治時代には日本人によって発電用ダムの建設が進められ、
途中、頓挫しつつも1934年に完成しました。
以来、現在でも台湾の水力発電の半分を超える電力をまかなっているそう。

かつて2つに分かれていた湖は、ダム建設による水面上昇の影響で1つになったようです。

穏やかな表情でたゆたうブルーの湖。
刻まれてきた歴史的ストーリーもまた、心に留めておこうと感じました。

 

 


#Made in Taiwan 09


建築美と憩いを楽しむ
向山ビジターセンター


 

台湾桃園国際空港第一ターミナルを改修工事した日本人建築士・団紀彦事務所と、
国立台北芸術大学の張子陸教授が設計に携わり造られた『向山遊客中心』
(2011年に「台湾建築賞」を入賞)。
湖が見渡せるガラス張りのカフェでは日月潭紅茶や台湾産コーヒーを楽しみながら、
ゆっくり過ごせます。珈琲豆入りのオーガニックソープもお土産におすすめ。


■『向山遊客中心』
[住所]南投縣魚池鄉中山路599號
[営業]9:00~17:00
[休み]無休
 



●写真・文/前田亜礼


■■プロフィール■■
●前田亜礼(まえだ・あれい)/福岡市在住フリーランスライター。
大分県日田市出身。台北のガイドブック執筆をきっかけに、2009年から台湾へ。
以来、仕事の合間を縫っては気まま旅を楽しんでいます。いつかは台湾暮らしを夢見て、中国語と二胡を修業中。