column
December 10, 2018
ひとしずくの台湾 ーMade in Taiwanを探しにー
drop05 台湾フォトジェニック
福岡市在住フリーランスライターが綴る
「Made in TAIWAN」をテーマにしたアレコレ。
仕事でもプライベートでも、何度でも訪れてしまう台湾の魅力を
ゆるゆると発信します。
by arei maeda
drop05 台湾フォトジェニック
SNSの影響もあって、観光のガイドブック以外に
その国の魅力的な建物を特集した本が出ていたりもする昨今ですが、
フォトジェニックなスポットを訪ねるのは楽しいものですよね。
今回は、旅先で出合ったフォトジェニックな建築物や建物をいくつかご案内。
台湾を旅したことのある人は、そのレトロで味わいのある町並みや風景を目にして、
新鮮さやノスタルジーなどを感じたことも少なくないと思います。
歴史的建造物に限らず、歩いていて、ふと目に入った
何気ない路地や生活のシーンに惹かれることも。
これまで旅した中で思い浮かぶフォトジェニックなスポットといえば、
まず開業から87年を迎えた、台南の『林百貨』。
フロアは5階まであり、MIT(Made in TAIWAN)グッズが揃います。
屋上には稲荷神社があり、1945年の空襲で受けた傷跡も残ったまま。
歴史的にも貴重な建物です。
続いて、台中へ。
今や台北に続く第二の都市となった台中で、アートな観光スポットとして外せないのが眷村『彩虹村』。
退役軍人の黄さんが84歳(!!)から描き始めたというカラフルな絵が建物いっぱいに広がります。
「平安」のメッセージがあちこちに。なんという、バイタリティ!
同じく台中では、台湾スイーツの殿堂・日の出グループが経営する
『宮原眼科』も定番の人気スポットですよね。
次は、港町として知られる高雄。
戦禍を逃れ、日本統治時代の建物が多く残る哈瑪星(はません)という
西子湾エリアで見つけた『書店喫茶・一二三亭』は、
日本式の建築物をリノベーションしたカフェです。
シンメトリーになったコの字型の建物が印象的。
そして、首都・台北。台北で好きな場所といえば、
やはり台湾きっての問屋街・迪化街です。
なかでも、煉瓦色のノスタルジックな迪化街の一角、
奥まった場所に『読人館』というゲストハウスがあります。
かつて大稲埕と呼ばれ、商人の街として栄えていた界隈に、
1920年代に建てられたバロック様式の建物を宿泊施設に。
2人部屋はシンプルでしたが、猫足のバスタブがありました。
ペントハウスもあって、まさしくフォトジェニックな隠れ家でした。
北から南まで、思わずときめいて写真が撮りたくなるようなスポットを駆け足で紹介しましたが、
その多くは歴史を知る建物であり、上手に今に生かされているところに台湾らしさがあるように感じます。
まだまだ無数の出合いが待っている台湾フォトジェニックの世界。
あなたの好きな、もしくは行ってみたい台湾は、どこですか?
#Made in Taiwan 05 その時々で美術館やアートスペースに立ち寄ってみるのもいいもの。
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●写真・文/前田亜礼
■■プロフィール■■
●前田亜礼(まえだ・あれい)/福岡市在住フリーランスライター。
大分県日田市出身。台北のガイドブック執筆をきっかけに、2009年から台湾へ。
以来、仕事の合間を縫っては気まま旅を楽しんでいます。いつかは台湾暮らしを夢見て、中国語と二胡を修業中。