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column

December 05, 2018

くじゅうの麓、白丹のルスカ scene8
【12月】 冬の灯り

霜がおりると足元も美しい


【12月】 冬の灯り


夜明け前に目覚めたので、白丹とくじゅう連山が見渡せるすぐ近くの丘の上まで行ってみた。

周囲の田んぼ、足元の雑草は一面霜が覆い、ぼんやり白い灯りを灯している。
虫たちの声も聞こえなくなり、一気に冬の姿へと向かっている。
空が明るみはじめると西のオリオン座が姿を消し、やがて東の大地に並ぶ木々の間から朝陽が顔を見せる。

 

ちょうど木々の合間から朝陽

 

山々が照らし出されると、大船山山頂が白くなっているのが見えた。
笠雲の下では透明な冷たい空気の中で輝く霧氷の世界が広がっているのだろう。

 

笠雲の下に白い頂が

 

 

先月、竹田市では竹の灯りに包まれる「竹楽」が三日間開催され、
城下町は夜遅くまで賑わっていた。

僕は最終日に行くことができ、人々のざわめき、
聞こえてくる音楽を楽しみながらずいぶん長い時間歩いていた。

駅前広場には多くの人々がシャトルバスから降り、町中へ行列となって歩いてゆく。

普段暮らしている福岡では当たり前の夜の賑わいが、
ここではとても特別で新鮮な光景として見ることができる。

まったく別のおとぎの世界に迷いこんだかのようだ。
自然に囲まれた静かな城下町は寒い夜空の下、柔らかな灯りに包まれ温もりある輝きを発していた。

 

広瀬神社前ではトンネル灯りとのコラボとなる

 

冬の夜、白丹地区で目を見張る光景が車窓から見えてくる。

これは田んぼアートといっていいのだろうか。
鮮やかなる電飾が田んぼに輝きを放っている。

暗闇の中から突如として姿を見せるのでそのインパクトはとても強い。

これはクリスマスに向けてのイルミネーションということだろうか。
去年の冬も見たけれど、去年はハートだけだったような気が。

今年は弓矢がハートを射止めているので、これは年々進化してゆくということだろうか。

どなたがされているのか分からないけれど、
竹楽とはまた違った趣の手作り感満載で、僕はひそかにとても気に入っている。

 

白丹の田んぼイルミネーション!

 

白丹は厳しい冬を迎える。

この地区は久住高原の中でも非常に寒い地域として知られている。
去年はあまりにも寒すぎて水を抜いていたにもかかわらず水道管が破裂し、
冬は来ない方がいいとアドバイスされ、結局1、2月は行くことさえできなかったのだった。

果たして今年はどんな冬が待っているのだろう。
今年は暖冬という話だけど、さて行けるのかな?

田んぼアートが銀世界を灯す光景ををぜひ見たいと思ってはいるけれど。

 


【今日のルスカ】

冬は太陽の光がとてもありがたい




●写真・文/川上信也
 

■■プロフィール■■
●川上信也/フォトグラファー。1971年愛媛県松山市生まれ。
福岡大学建築学科卒業後、大分県くじゅうの法華院温泉山荘に1997年より5年間勤務。その間にくじゅうの風景写真、アジアの旅風景を撮り続ける。
その後福岡でプロ活動を開始し、様々な雑誌の撮影に関わり、風景のみならず、自然光を生かした人物、建築、料理など、様々な撮影を行なっている。
ライフワークとして九州の自然風景、身近な人々のポートレートを撮り続けており、定期的に写真集を出版、写真展やトークショーを開催している。
◎webサイト:『川上信也 Photographer』⇒ https://shinya27.wixsite.com/kawakami