column
November 21, 2017
二十四節気 アロマのヒント ㉓
【小雪】11/22~12/6
元気をくれる甘く新鮮な香り~オレンジスイートのハンドクリーム~
太陽の運行をもとに一年を二十四に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)。
細やかな自然の変化を感じとり、日々の暮らしが豊かになるヒントを
このコラムで伝えていけたらと思います。
by Sakura
~小雪~
元気をくれる甘く新鮮な香り
~オレンジスイートのハンドクリーム~
冬がいっそう深まり、寒さがいちだんと増してきました。
雨がだんだん雪に変わり始めるこの時期は『小雪』と呼ばれています。
北国では雪が降り積もる地域もあり、
里では山で積もった雪が風で舞う「風花(かざはな)」がみられることも。
この時期に何よりも気をつけたいのは寒さと乾燥です。
外の空気と、室内暖房による肌へのダメージは思っている以上に大きいです。
寒暖差による体調不良も見られてくるこの時期は、
忘年会シーズンにも入ってくる頃です。
食べ過ぎや胃もたれに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
そんな時に優しくサポートしてくれるアロマ精油をおすすめしたいと思います。
私たちにとてもなじみのある果実から採れる精油「オレンジスイート」が
実は万能で、いろいろな場面で役にたってくれるのです。
オレンジの香りにより、ぜんどう運動が促され消化液の分泌が活発になるので、
胃痛トラブル、腸内ガス、便秘、下痢など消化器の調子が悪いときに
効能を発揮してくる素晴らしい精油です。
また、肌を清潔にし、水分を保持してくれる効果もあるので、
美容面での使用もおすすめです。
柑橘系の精油の中では唯一「光毒性」(紫外線に反応して皮膚が炎症をおこしたりすること)
をもっていないので、安心して使用することができます。
とくに乾燥するこの時期には簡単に作れるハンドクリームなどいかがですか?
エモリエント作用があるので肌もいきいきしてきますよ。
あと、オレンジはいろんな精油と相性がよいので
好みでブレンドするのもおすすめです。
オリエンタルで濃厚な「イランイラン」、
バニラのような甘い「ベンゾイン」とのブレンドは
とても幸せを感じる香りで女性に人気が高いです。
自分だけの香りを見つけることもハンドクラフトの楽しみの一つですね。
寒くなると、つい気分も落ち込みがちになってしまったりしますが…
このオレンジスイートの精油はポジティブで
肯定的な方向へ押し上げてくれる力強いエネルギーをもっています。
冬晴れの日は、オレンジスイートを味方につけて、
冬の風情を心地よく感じたいものですね。
<オレンジ・スイートの精油>
オレンジの皮を圧搾してとった精油。甘いなじみのあるほっとする香りです。
気持ちをリラックスさせ、小春日和の太陽や暖かい暖炉のようなイメージを与えてくれます。
消化器系の不調にも用いられ、食欲増進にも役立ちます。
また穏やかに眠りをサポートしてくれます。
●科名:ミカン科
●主な産地:イタリア、イスラエル、アメリカ、フランス、スペイン、ブラジル、オーストラリア
●抽出部位:果皮
●抽出方法:圧搾法
●主な成分:リモネン、シトラール、リナロール、オクタナール、デカナール
●主な働き:駆風・健胃・消化促進・抗うつ作用など
⚫オレンジスイートの精油…4滴
⚫植物油(ホホバオイル等)…25ml
⚫ビーズワックス(みつろう)…5g
⚫遮光クリーム容器50ml
⚫エッセンシャルウォーマー
⚫ガラス棒(または竹串)
①植物油とビーズワックスをエッセンシャルウォーマーであたため、ガラス棒でかき混ぜながら溶かします(5~10分)
②ビーズワックスが溶けたら遮光クリーム容器に移し、ガラス棒でかき混ぜながら冷まします。
③周りがうっすら白くなるまで冷ましたらエッセンシャルオイルを加え、更によくかき混ぜ、そのまま静かに固まらせて出来上がり。
※保存料を加えていないので、早めに使いきりましょう。
■■プロフィール■■
●関 友美…アロマセラピスト。
カウンセリング重視のアロマセラピー『Sakura』として活動中。鹿児島県出身、霧島市在住。
学生~社会人時代と福岡&東京で過ごし、イベンター、レコード会社のプロモーター、情報・出版、芸能マネージメント業などに携わる。
多くの人との出会いの中で、様々な問題や悩みに触れ、相談を受けることも多数。癒しの大切さを知り、ヒーリングを学び始める。
日本アロマ環境協会・認定アロマセラピストとして資格を取得。
聴覚障害特別支援学校の児童に向けたアロマセラピー他、出張セラピーやワークショップ等を行なう。