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column

November 25, 2015

季節のうつわと皆敷
其の二:師走(しわす)

染付人物文様 盃洗 (はいせん)
皆敷:柊(ひいらぎ)と(南天)

[器:染付人物文様 盃洗 (はいせん)]
盃洗…直径 約15.0㎝、高さ 約11.0㎝、底 直径約9.0㎝
状態:良好/価格:2万8000円/時代:江戸後期
[皆敷:柊(ひいらぎ)、南天(なんてん)]
クリスマスに使われる柊は「柊もち」。こちらは赤い実をつけます。まだ若い柊はトゲが鋭く尖っていて、年を重ねた柊はトゲの部分が丸くなります。年を取ると丸くなるって言うことなんでしょうか。。




師走

早いものでもうすぐ師走。
今年の冬は少し暖かいような気がします。

街では、クリスマスのイルミネーションが灯っていてとても綺麗です。
この時期に馴染み深い、Christmasケーキなどについている「柊もち」(ひいらぎ)。
緑の葉っぱに赤の実がついている、あれです。
冬の皆敷(かいしき)の一つだったりします。
柊は鋭く尖った葉先からなのか、古くは邪気を払うとも言われ
玄関先に植えられたり、2月の節分の時には鬼を払うとして使われたりします。

いつものお料理に、
普段使いの器に、柊。
古い伊万里の器に、柊の葉を添えるだけで、
すっかりクリスマスに見えるから不思議です。
皆敷って案外簡単に取り入れられるんだなって思いませんか?
くれぐれも、葉先でケガをしないように。


●写真・文/三嶋亜希子



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■■プロフィール■■
『器と、そのまわり 杜鵑草(ほととぎす)』代表。骨董商。器コーディネーター。
幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。短大卒業後、広告制作会社、広告代理店勤務などを経て、器コーディネーターへ。2013年より骨董商として始動。現在は骨董商でありながらも、皆敷(※)のスタイルを用いたテーブルコーディネート等、福岡を拠点に活動中。
◎webサイト:『杜鵑草』⇒ http://hototogisu.me/

(※)皆敷(かいしき)とは
器に盛る食べ物や、神饌(しんせん)の下に敷く木の葉や紙のこと。
山の葉や野の花を料理に添えて、季節感や清潔感を表すもので、日本料理の大切な特色の一つと言われる。